全国高校総体サッカー 埼玉県東部予選2回戦 花咲徳栄 vs 八潮

高校総体東部支部予選2回戦。関東予選16強の花咲徳栄高校は八潮高校と対戦した。試合は後半6分、12分と2点を挙げた花咲徳栄がアディショナルタイムに1点を返されたものの2ー1で勝利。花咲徳栄は6日に行われた草加高校との代表決定戦も制し、県大会出場を決めた。


花咲徳栄は前半早々にMF吉田峰胤が2度の決定機を迎えるもこれを決めきれないでいると、その後はリトリートして守りを固めてきた相手に対しなかなかそこをこじ開けていくことができず。多くの時間でボールを握りながら、初戦の固さもあって前半はスコアレスに終わった。

それでも花咲徳栄は後半6分、「チャンスがあったら打つと決めていた」という吉田がミドルシュートで先制点。エリア前でボールを受けると「右側が空いていたので少しアウトにかけて気持ちキーパーから逸れていくように」狙ったシュートはイメージ通りの軌道を描き、ゴールに吸い込まれた。前半の決定機逸に対し「責任を感じていた」という背番号8が試合を動かす。

後半9分には 左サイドMFの大塚知樹が追加点。「よく覚えていないんですけど、決めたいっていう気持ちと勝ちたい気持ちがあって無意識にドリブルしていた」。一度は相手にバランスを崩されたが、そこを踏ん張って顔を上げると右足のインサイドで決めてリードを広げた。

2点を追う八潮は中盤以降、前半は守備で貢献したDFダニエリ・カバングを最前線に出すと、アディショナルタイムにはカウンターからダニエリが1点を返し意地を見せたが反撃もここまで。終盤の八潮の追撃をかわし、2ー1で勝利した花咲徳栄が代表決定戦に駒を進めた。

後半の2点で試合を決めた中で終盤は相手の反撃を許した。花咲徳栄・早川和夫監督は「2ー0になってからの守り方はちょっと成長してもらわないと」とゲームコントロールを指摘。また「ビッグチャンスになりかけるシーンが何度もあった」とラストの質を課題に挙げた。

それでも今年は昨年を経験している選手の大半が残る指揮官にとっても期待している世代。キャプテンのDF芦澤一生も「去年1年間上の代で経験させてもらったのは大きなアドバンテージ。そういう経験は他のチームよりも持っていると思うので、そういったところをもっと生かしていきたいと思っています」と語るように、経験値やコンビネーションは大きな武器だ。

チームはここ数年ベスト8の壁に泣いてきた。今年も新人戦、関東大会予選でベスト16。関東予選では浦和南高校に1ー2で敗れた。「強豪校は球際の強さとかが支部と全然レベルが違う。目の前の相手との1対1に絶対に負けないっていう強い気持ちを感じた」(芦澤)が、同時に後半は押し込むなど8強は決して見えないところではないと感じた部分もあったという。

一方で大塚は「見えていてもいけなきゃ意味がない。先を見ることはいいと思うんですが、16を先に考えないというか、まず目の前の壁をどうくぐり抜けるか」が大事と気を引き締めた。

代表決定戦では草加を1ー0で下し、しっかり県大会進出を決めた。一戦一戦目の前の試合に勝利し、今度こそベスト8の壁を乗り越える。

石黒登(取材・文)

試合結果

花咲徳栄 2-1 八潮

0(前半)0
2(後半)1

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