[選手権]三郷北が2大会連続の決勝Tへ、進修館に6発快勝!FW畠野が圧巻の4ゴール

第104回全国高校サッカー選手権大会・埼玉県一次予選会は20日に代表決定戦が行われ、Cブロックは三郷北が6-0で進修館に快勝し、10月12日開幕の決勝トーナメント進出を決めた。

立ち上がりにチャンスを作ったのは進修館で前半7分、DF佐藤悠(3年)主将の右CKをMF須永蓮(3年)が折り返し、FW上岡竜人(3年)が決定的なヘディングシュート。10分には再び佐藤の右CKから須永がボレーと、ファーサイドを狙ったCKから連続してゴールに迫った。

それでも三郷北は「ここを我慢できたのが大きかったかなと思います」と松岡孔亮監督もいうように守護神の上原璃久(3年)の好守などでピンチを凌ぐと、18分、DF長田聖陽(3年)のパスにFW畠野有人(3年)が裏に抜け出し、GKとの1対1を逆足の左で蹴り込んで先制した。

「自分たちはしっかり下から繋いで、ポケットの侵入を目指してっていうところをテーマにしていて、2点目なんかはその形で、良い流れの中でゴールが奪えたと思います」(監督)。22分にはMF山川陽矢(2年)のクロスに畠野がニアスポットに飛び込んでダイレクトで合わせた。

さらに畠野は33分、右CKからの混戦を決めて前半でハットトリックを達成。指揮官も「キーマンの1人。彼が決めると決めないで、チームの雰囲気もだいぶ変わってくる」という9番がチームを勢いづける。また、トップ下の武藤至(3年)が気の利いたポジショニングで浮いているところに常に顔を出しながらプレー。41分にはMF関愛斗(3年)主将のボールカットから山川のスルーパスに抜け出た武藤が相手GKとの1対1を冷静に沈めて4-0として折り返した。

後半1分にはHT明けからピッチに入ったFW横山輝成(3年)がこの日のファーストタッチでゲット。13分には関のFKから畠野が打点の高いヘディングで奪ってこの日4点目とした。

なんとか1点が欲しい進修館は後半、佐藤が前線へ。30分に右足で惜しいシュートを放ったが、決めきれなかった。三郷北が6-0で勝利し、2大会連続の決勝トーナメントにコマを進めた。

三郷北は今年、総体予選で山村学園にPK戦の末に競り勝ち、久々の県での1勝。2回戦で浦和学院に0-1で敗れたが、「県のレベルの高さは痛感しましたけど、それでも十分に戦えたかなと思う」。県1部の相手にも臆さずに臨み、狙いとしていたカウンター攻撃から良い形も作った。「選手権で総体のリベンジができればいいかなというのと、うちの目標がベスト8なので、そこに向けてまずは1つ勝てるように準備していきたい」。総体の経験値を生かして上位進出に挑む。

石黒登(取材・文)

試合結果
三郷北 6-0 進修館
4(前半)0
2(後半)0