[学総]南浦和中が学総初制覇!目指すは全国ベスト8!

令和7年度学校総合体育大会はさいたま南浦和中学と、さいたま尾間木中学の浦和の公立中学校の決勝戦となり、南浦和中学が4-0で尾間木中学を破り、初の学総制覇を果たした。南浦和中学、尾間木中学の2校は神奈川県で開催される関東大会に進出する。

試合の序盤は尾間木中がラッシュを仕掛けてゴールに迫るが、南浦和中も固い守備でゴールを許さず、守り切ると、キャプテンで10番の関塚遼(3年)を中心に押し返すと、徐々に南浦和中のペースとなった。12分、その関塚が左足でシュートを放つもシュートはわずかに枠外に外れた。さらにクーリングブレイク明け、すぐにも南浦和中がビックチャンスを得るも尾間木のGK澤野春紀がキャッチして事なきを得た。

試合が動いたのは21分。関塚のシュートコーナーから藤井真暉(3年)に繋がり、さらに関塚遼が受けると、ペナ外からミドルシュートを突き刺して、南浦和中が先制した。さらに前半終了間際の36分にも左サイドからのクロスのこぼれ球を藤井真暉がペナ外から左足を振り抜いて、見事なミドルシュートを突き刺して、2-0として、前半を折り返した

2点を追い返す尾間木も後半に入り、ギアを入れてゴールに迫る。長蒼斗(2年)のドリブル突破からヒールでパスを受けた、中村維(3年)がシュートを放つもシュートはサイドネットに。清野大輔監督も「後半は、相手の7番が入ってきて、ちょっとギアが上がって、かなり押し込まれた。ただ、あそこで失点せずに守備陣が頑張ってくれた」と振り返った。

尾間木が押し返す展開となるかと思われたが、51分、スローインで入ったボールを関塚遼がキープして、藤井真暉にボールが渡ると、右足を振り抜いたミドルシュートが枠隅に吸い込まれて、南浦和中が3-0とした。清野監督は「思い切って、勇気を持ってシュートを打て!とずっとこの1年間言い続けてきて、それが2点に繋がった。どちらも素晴らしいゴールだった」と振り返った。さらに55分にも、武海斗(3年)のパスをペナルティーエリアで受けた関塚遼が左足を振り抜いて、4点目。これで試合を決めた。試合は4-0で終了して、南浦和中が学総初制覇を果たした。

さいたま市予選ではベスト16で本太中に敗れて、代表決定戦に回り、9位での県予選進出。そこから見事に県制覇を果たした。清野監督は「あの時はドン底でしたね。でも尾間木の時も第9代表で出たことがあったんで、とにかく心配するなと、選手たちには言い続けました。県大会前に怪我をした選手もいましたが、コーチを含めた頑張りで、Bチームから上がってきた杉澤朝陽、伊藤聖都などの選手も頑張ってくれてチームの層が厚くなった」と、大会を通じての選手たちの成長にも眼を細めていた。

南浦和中と尾間木中は、8月に神奈川県で行われる関東大会に出場する。南浦和中のキャプテンの関塚選手も「あの市予選での苦労があったことで、逆にチームとしては緊張感を高くして、県大会に挑むことができた。学総初制覇は嬉しいけど、ここで終わりではないので、関東大会ではベスト4、全国でベスト8を目指したい」と、すでにその先の目標に向けて、気持ちを入れていた。

椛沢佑一(取材・文)

試合結果

さいたま南浦和 4-0 さいたま尾間木
2(前半)0
2(後半)0

大会結果

優勝 さいたま市立南浦和中学校
準優勝 さいたま市立尾間木中学校
第3位 西武台新座中学校
第3位 さいたま市立本太中学校