平成30年度彩の国カップ 東京国際大 vs 平成国際大

平成30年度彩の国カップ準決勝。昨年覇者で大会4連覇を目指す東京国際大学はFW町田ブライト(成立学園高)、MF荒木秀太(C大阪U-18)らの1ゴールずつを含む大量5得点を奪い5ー0で平成国際大学を下した。決勝は3年連続で東京国際大学FCとの同門対決となった。


序盤から相手を圧倒した東京国際大は前半12分に先制。MF柳園良太(西武台高)の右サイドからのクロスに対し「ヤナから良いボールが来たので本当にトラップして決めるだけでした」と町田。タイミングよくディフェンスと入れ替わると右足で落ち着いて決めて試合を動かす。

その後も東京国際大は町田やMF浅利航大(水戸Y)を中心に攻撃を展開。平成国際大の粘り強い守備もあり追加点こそ生まれなかったが、1ー0とリードした状態で試合を折り返した。

後半9分には待望の追加点。エリア手前にポジションを取った荒木は「自分のところにこぼれてきたら監督にも迷わずシュートを打てと言われていた。来たら振り抜いたろと思っていたらちょうどいいところにこぼれてきた」と迷わず右足を一閃。そのままニアサイドを撃ち抜いた。

最初は試合に出ることが目標だったが、厳しい競争を勝ち抜きリーグ開幕戦、第2戦と出場するうちに「毎試合絶対に試合に出てリーグを優勝に導くことが目標に変わりました」と荒木。チームを勝たせる存在になりたいと語る1年生MFの一撃が東京国際大に勢いをもたらす。

後半19分、浅利の右コーナーキックに後半途中出場のMF有水亮(C大阪U-18)がヘッドで3点目。さらに30分には今度は逆からのコーナーキックをDF中村彰吾(鹿島学園高)が、34分にも三度浅利のセットプレーからDF小木曽佑太(浦和Y)が頭で合わせて5ー0とした。

平成国際大はMF宮下峻輔(FC町田ゼルビアY)の突破から、後半ピッチに入ったFW素川露伊杜(北海道栄高)がチャンスを迎える場面もあったが決めきれず。最後まで危なげなく試合を進めた東京国際大が23回の歴史で前人未到となる4連覇に王手をかけた。(これまでの最多は2000年から2002年大会を制した埼玉SC、そして今回の東京国際大が持っている3連覇)

今季の関東大学1部リーグでは2試合を消化して1分1敗、得点0と苦しいスタート。「シュートがまず少なかった。どんどん打っていこうとみんなで話していたのでそれが良い結果に繋がって良かった」と荒木。町田も「5得点はチームに良い活気づけになった」と振り返った。

ファイナルは3年連続で兄弟チームである東京国際大学FCとの対戦が決まった。相手にはトップチームを経験した選手たちも多く、当然下克上を狙ってくるが、キャプテンでこの試合から復帰したMF石田勇大(水戸啓明高)は「やっぱりトップではあるし、責任もプライドもある。トップである自覚を見せつけて、何もさせずに勝ちたいと思います」と完封宣言した。

勝負の1年に臨む町田ブライト「やっぱり得点王を狙っていきたい」

この日は先制点を決めた町田だが、「個人的にはもうちょっと点が取れたかなというところで課題も結構見つかったので」と、フィニッシュの精度やラストパスの質を課題に挙げた。

類稀なるフィジカルを活かし2年次には関東2部で得点王を獲得、昨年もエースとしてチームを引っ張った町田も今年が最終学年。プロ入りを目指す上で今シーズンは勝負の1年となる。

「リーグ戦が大事になってくる。去年は全然得点が取れなかった。今年は去年の分もじゃないですけど、やっぱり得点王を狙っていきたい」「自分が一番点を取る役割。そこは自信を持ってやっていきたいです、今年は」。言葉の端々からゴールに対する強い意識がうかがえた。

もちろん天皇杯に出場となれば直接Jにアピールするチャンスもある。「あと2回勝てば浦和レッズと当たる。レッズだったらいろいろなチームも見てくれると思うので、そこまでは確実に勝ちたい」。昨年は本戦1回戦で敗れてJとの対戦は叶わなかったが同じ轍は踏まない。

DF河合竜二(J1コンサドーレ札幌)やMF長谷川アーリアジャスール(J1名古屋グランパス)、MF関根貴大(ブンデスリーガ2部・インゴルシュタット)らを育てたサッカーのまち鶴ヶ島の出身。プロの世界に羽ばたいた先輩に続くためにも今年は得点にこだわっていく。

石黒登(取材・文)

試合結果

東京国際大学体育会サッカー部 5-0 平成国際大学サッカー部

1(前半)0
4(後半)0

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