[総体]冬の東部覇者・越谷西は5発快勝で代表決定戦へ!関東予選では県8強相手に接戦演じ「自分たちも戦える」と自信も

令和7年度全国高校総体サッカー大会埼玉県東部支部予選は4日に2回戦が行われ、越谷西と越谷東の“越谷ダービー”は越谷西が5-0で制し、6日のブロック代表決定戦にコマを進めた。

東部1部に所属する両雄は4月12日の第2節でも対戦。越谷西が3-0で勝利していた。「同サイドを圧縮してくるのはわかっていた」(鈴木)という越谷西はMF丹下隼輔(3年)やMF吉澤優(3年)が左右に展開し、そこから逆サイドに配球して、相手のポケットを取りに行く。

先制点もその形で前半16分、吉澤が右に展開し、10番MF福島魅吹(3年)が逆サイドにクロス。これを鋭い切り返しからMF目黒大心(3年)が右足を振り抜いて早々にスコアを動かす。

28分にはMF鈴木淳ノ介(3年)主将を起点に、左SBの熊川昴(3年)が横パスを送ると、「自分のゴールで試合を決めたいっていう気持ちがあった」という丹下がカットインし、身体を捻りながら右足で流し込んで追加点を奪う。33分には熊川の左CKからの混戦をDF血矢和真(3年)が押し込み3点目。35分にも熊川のインスイングの左CKがファーポストを直撃した。

一方、越谷東もDF南遥哉(3年)主将が気合いの入ったディフェンスを見せ、味方を鼓舞。後半の立ち上がりは越谷東が前に厚力をかける場面もあったが、越谷西は相手の圧をいなしながら前進。11分、後半からピッチに立ったFW滝澤広人(3年)が決めて1点を追加した。19分には吉澤のアシストからこちらも途中出場のMF菅谷柊斗(2年)が決めて5-0で快勝した。

越谷西は今年、東部支部大会を制し、新人戦、関東大会予選とすでに2度の県大会を経験済み。川北康博監督も「だいぶ大きい」と話す。新人戦では埼玉平成に、関東予選では川口市立に敗れ1回戦敗退となったが、川口市立戦ではその後ベスト8に進出した相手に1-1からのPK戦と粘りも見せた。川北監督も「守備のところで自分たちがちゃんと与えられたタスクをこなしてくれれば、ある程度県大会の中でも戦えるんだっていうところの自信になりましたし、市立さんもエイトに行ったので、そこのところで自分たちも戦えるんじゃないか」と自信に繋がったという。

次の目標は県での勝利。主将として牽引する鈴木は「ちゃんと代表決定戦に勝って、選手権もあるので、それに向けてもそうですけど、またここで一個、この夏の大会で経験を積んで、ベスト8、16に入るチームに1勝でも多く勝ってやれたらなって思います」と意気込み。最後の選手権予選に向け、まずは次の草加とのブロック代表決定戦に勝利して、この夏も良い経験値を積む。

石黒登(取材・文)

試合結果

越谷西 5-0 越谷東
3(前半)0
2(後半)0