[新人戦]浦和南、川口市立との接戦を制し南部決勝へ!延長戦で途中出場の八木が決勝弾
令和6年度埼玉県高校サッカー新人大会の支部予選会の準決勝&順位決定戦が1日に行われ、南部準決勝は浦和南と川口市立が対戦。延長後半に均衡を破った浦和南が1-0で勝利した。
古豪・浦和南と新興・川口市立の顔合わせとなった南部準決勝は1点を争うゲームとなった。
浦和南は前半2分、左CKからDF飯田遼太郎(2年)のヘッドがポストを直撃。その後も押し込みながらMF坂斉佑太(2年)のキックやDF藤政憲二(2年)の遠投から迫力を見せる。
一方、川口市立も出足の速い守備を見せ、長いボールに対しては阿部龍大と其田瑞生(ともに2年)のCBコンビや10番MF齋藤羽(2年)主将を中心にしっかりと跳ね返していた。浦和南は後半20分、10番MF岡田泰理(2年)が決定機を迎えたが、ここは其田が食らいついた。
浦和南は延長前半2分、味方のシュートのこぼれ球からMF富沢彪真(1年)がゴール前で決定的な場面を迎えたが、川口市立GK高梨結生(2年)が咄嗟に前に出て身体で止めて阻止した。
それでも延長後半2分だ。浦和南はDF大庭比呂(2年)のクロスに「今日は途中から出たやつがキーになると言われていた。絶対に決めてやると思って入りました」と話す、途中出場のMF八木航汰(2年)がファーサイドに走り込みヘディングでゲット。これが決勝ゴールとなった。
2人は中学時代、同じグランデFCの出身。「グランデでもサイドバックで良いボールをずっと上げていた。大庭に入った瞬間に「来るな」と思った。あとはめっちゃ良いボールが来たので、頭で合わせるだけでした」と八木。グランデFCコンビの活躍もあり、浦和南が接戦を制した。
野崎正治監督は「向こうも良い人材がいますし、うちも精一杯やってますから、こんな拮抗した試合になるとは思っていました。まだ発展途上ですから。まだこの時期は誰がどれくらいできるのか試している時期でもあり、でも延長戦までやってよく粘り強くやってくれました」と語った。
一方で相手のスピードのある前からの寄せもあり、普段チームとして取り組んでいるボールを繋ぐサッカーができなかったことを反省。DF森田開成(2年)主将も「やっぱりもっとビビらずにやらないといけない。自分たちが目指しているレベルはここじゃない。昌平とか聖望とか正智とか、そういうレベルでやっていけないっていう中で監督もそこを求めていると思う」と話す。
ファイナル進出で同県大会、関東大会予選への出場権を掴んだが、もちろんここが目標ではない。今年は公立校では唯一のS1(県1部)リーグ所属チームとなった中で、強豪私学との上位トーナメントでも勝ち上がっていくためにも日頃の基準をぶらすことなく戦い続けることが求められる。
石黒登(取材・文)
試合結果
浦和南 1(延長)0 川口市立
0(前半)0
0(後半)0
0(延前)0
1(延後)0