[新人戦]越谷南は4発発進も反省 1G1Aの小山主将「明日はちゃんと勝ちを取りたい」

令和6年度埼玉県高校サッカー新人大会が18日に4支部で一斉に開幕。東部支部でも7会場で1回戦14試合が行われ、越谷南が4-1で吉川美南・松栄学園合同を下し、2回戦に進出した。

越谷南は前半10分、MF浅井来希(2年)の展開から左SBのDF押田景太(2年)がクロス。MF青木楓斗(1年)が潰れてこぼれたところをFW小山来人(2年)主将が決めて先制した。

32分には一度ボールを失うも、小山主将が切り替えの早いプレスバックで回収。MF蓑田想太郎(2年)のポストプレーから、最後はエースナンバー10を背負う浅井が蹴り込んで加点した。

その後もMF山本捷太(1年)の左CKからDF大庭陸豊(1年)がヘディングで迫り、38分には押田の落としから浅井の右足コントロールシュートがクロスバーを強襲する場面もあった。

一方、吉川美南・松栄学園合同も後半に入り、反撃。再開後に前に出ると5分、MF手柄琉惟(1年)のカットインシュートが綺麗にサイドネットに突き刺さり、1点を返すことに成功する。

吉川美南・松栄学園合同はDF松永詩(2年)の配球を起点に攻撃。一方、越谷南も立ち上がりにバタついたところもあったが、26分、ゴール前のこぼれ球を蓑田がダイレクトで突き刺して突き放すと、その1分後には混戦から小山のアシストを浅井がゴールに運んでダメを押した。

それでも内容面では不満の残る結果に。小山主将は「ディフェンスライン声を掛け合わなくて、中にカットインされて、さっきの失点とかもそうなんですけど、打たれちゃったりとか、あとはシンプルにやりすぎちゃった部分とかもあって、攻撃がちょっと停滞してしまった」と反省する。

個人としてもこの日は1ゴール1アシストを含む3点に関わったが、「僕はポストプレーが得意なんですけど、あまり点を取ることには長けていなかったので点を取れたことは良かったんですけど、もっと展開とかをして、チームのチャンスを演出できた方が良かったかなと」と話した。

昨年4月からOBの澤岡伸英監督体制に。「だいぶ変わりましたね。澤岡先生になってから流動性、型にはまらないサッカーを重視していて、前で取って、可変式に動いて、流動的にして、点を取るみたいな、そういうサッカーをしています」。2トップがしっかりと制限をかけつつ、ボール保持時にはピッチ内でしっかりと判断しながら、ポジションを取っていくのがスタイルだ。

「今日はみんなガチガチになって、良い結果にならなかった。明日はこれ以上のプレーをして、ちゃんと勝ちを取りたいと思います」。2回戦の八潮南戦では内容にもこだわって、そして勝つ。

石黒登(取材・文)

試合結果

越谷南 4-1 吉川美南・松栄学園
2(前半)0
2(後半)1