正智深谷3rd MF坂本大空、小柄なボランチが3rdリーグMVP! 球際こだわり攻守で起点に

3rdチャレンジリーグ2024は正智深谷が優勝。MVPにはMF坂本大空(3年)が選ばれた。

若松徹朗コーチは「もう外せない選手でしたね。地味なんですけど、すごく献身的にディフェンスもオフェンスも本当に核になる選手で、ここで奪ってほしいなっていうところで奪ってくれて、ここでパスを出してほしいなっていうところで出してくれる」と小柄なボランチを評価する。

坂本は「自分は攻撃面よりも守備面で貢献できたと思っていて、ひとつひとつの球際だったり、FWの選手に入れる縦パスなど、そこで起点を作れたことで貢献できたと思います」と話す。

身長は162cmとチームの中でも一際小柄だが、上背がない分、サッカーでも、フットサルでも、ひとつひとつの球際にこだわって、自分よりも大きな相手からボールを回収。そこからの縦パスで攻撃の起点にもなった。また、聖望学園戦ではミドルシュート弾も含む2得点を記録している。

熊谷市の出身でジュニア、ジュニアユース年代はザスパ群馬のアカデミーでプレー。正智深谷での3年間については「コーチが練習から厳しくやってくれて、その中で自分たちもモチベーションを下げることなく、強度高くできたので、とても濃い3年間だったと思います」と振り返る。

「自分たちはトップチームじゃなくて、サードチームなんですけど、その中でも腐らずに自分たちで「サードリーグ優勝」っていう目標に向けてやってきて、自分はMVPっていう形なんですけど、チームの優勝に貢献できたことがとても嬉しいです」。今年はトップチームが選手権出場、セカンドがS2Bリーグ制覇を果たした中で与えられたカテゴリでタイトル獲得に貢献した。

「サードリーグも優勝できたんですけど、やっぱり一番は選手権ということで、トップの選手を応援して、ひとつでも多くの勝ちに、自分たちは応援という立場なんですけど、少しでも応援して勇気づけたり、緊張をほぐしてあげて、全国優勝っていう目標を全員で掴みたいと思います」。まずは選手権でトップチームを全力でサポートすること、そして1月の自分たちの“全国”に臨む。

石黒登(取材・文)