埼玉国際サッカーフェスティバル2018 埼玉県選抜B vs パルメイラス

埼玉国際サッカーフェスティバル2018 1日目(RHF駒場会場他)。高体連所属の新2年生、早生まれ組で構成される埼玉県選抜Bはブラジルの強豪・パルメイラスと対戦。試合は前半開始5分で先制点を許すと、後半もさらにPK1本を含む2点を奪われて0ー3で敗戦した。

「勝負所の勝負に対する執着、ゲームを決定づけるシーンでの力の出し方が違うと感じた」と山下暁之コーチ。まさにブラジルの勝負へのこだわりを見せられた試合となった。

立ち上がりを突かれて前半5分に先行を許す展開。それでも以降は最終ラインを中心にしっかりと対応し、攻撃に出る回数も徐々に増やしていく。だが、最後の部分で崩しきれずに前半はシュート0本に終わると、後半も決して入り方は悪くない中で8分にミスから失点。21分にはPKを与えると一度はキーパーが弾き出したが、リバウンドを詰められて0ー3で破れた。

守備で奮闘したDF渡邊大祐(埼玉栄高校)は「前半の失点以降はラインを統一して集中してできていた」。それだけに後半の展開を「ちょっともったいない試合だった」と振り返った。

渡邊にとっても初の海外クラブとの試合。「戦わないと課題が出ない。自分から積極的にこの機会を大事にしようと思っていました」。その中でやれたと感じた部分もある。「ディフェンスラインを揃えてオフサイドを取れたり、カバーリングの部分、あとは前線のやつを1枚剥がしてやろうと決めていたので、そこは何回かできて良い展開になったかなと思います」。

一方で差を感じたのが勝利への執着にも通じる「ずる賢さ」の部分だ。「やっぱり1対1の球際の激しさとずる賢さ。ずる賢さはまだ自分たちにないと感じた。あのPKのシーンとかもやられたなという感じ。そういうところを学ぶというか、教えてもらった感じはありました」。

そういった部分は国際大会でないとなかなか感じづらいところ。「普段県内では自分たちが逆にできてしまっていた部分があった。そこを改めてわかったのでよかったと思っています」。

「国体に向けても関東トレセンリーグに向けてもそう。アピールする場所はあるのでその環境に上がっていくために、しっかりと整理して考えてやってほしいなと思います」と山下コーチ。それぞれ感じる部分は多かったはず。この経験を良い経験で終わらせないためにも、各々が通用した部分、相手にあって自分に足りなかったものを整理してステージアップに繋げる。

石黒登(取材・文)

試合結果

埼玉県選抜B 0-3 パルメイラス

0(前半)1
0(後半)2