埼玉国際サッカーフェスティバル2018 埼玉県選抜A vs 全北現代U-16

埼玉国際サッカーフェスティバル2018が17日に開幕。RHF駒場で行われたU-16のオープニングマッチでは、新高校1年生が中心となる埼玉県選抜Aが10番FW大澤朋也(大宮アルディージャJrユース)の終了間際の決勝点で全北現代モータースU-16(韓国)に1ー0で勝利した。


今大会は25分ハーフ。より1点が重みを持ってくる中で選抜Aがエースの一撃で粘り勝った。

前半からボールを持った選抜Aは2トップの大澤、山内太陽(昌平高校)を起点に攻撃を展開。ロスタイムにはMF盛嘉伊人(浦和レッズJrユース)がフリーキックで直接ゴール右上隅を狙っていくが、これはキーパーに阻まれる。前半は結局このままスコアレスで折り返した。

迎えた後半も選抜Aが前に出ていく展開に。13分には途中出場のFW大野田駿(新座第二中学校)、MF小川優介(FC LAVIDA)と繋いで、MF根岸恵汰(浦和レッズJrユース)のシュートはゴールライン上で相手DFがクリア。続く14分には前線からプレスをかけてボールを奪うと、大澤のシュートがゴールポストを叩くなど、あと一歩のところでゴールには至らない。

それでも後半22分にスコアが動く。大野田が外に捌いて、右サイドの小川が中央にアーリークロスを送ると、最後は大澤が右足のアウトでキーパーの股を抜いた。「最初の2本くらい外していたのでしっかりここで決めないといけないなと思っていた。良い感じにキーパーの股を抜けたので良かったです」と大澤。これが決勝点となり、選抜Aが開幕ゲームを勝利で飾った。

今年の福井しあわせ元気国体に向けて立ち上げられたチーム。「初の公式戦だったのでまずは気持ちの部分でしっかり戦おうと強調した。相手もやっぱり最後のところで日本人にないようなフィジカルだったり、最後のところで足が出てくるとか、そういうところで決めきれなかったところはあったが、粘り強くやってくれた。攻守において献身的なプレーが一番良かったのかなと。そこの精神性の部分は非常に今年の子たちは持っていると思う」と大野恭平監督。

昨年の代は関東予選で涙を飲んだ。基本はポゼッション、守備においては組織的にはめ込んでいくスタイルだが、「これというの形は決めるつもりはない」。関東、そして全国大会で優勝するために、試合展開や相手との力関係に応じていろいろな戦い方ができるチームを目指す。

「このチームはひとりひとり自分のストロングポイントがはっきりとしている。あとは自分がゴール決めるだけ」と大澤。国体に向けてスタートしたチームがまずは一歩を踏み出した。

石黒登(取材・文)

試合結果

埼玉県選抜A 1-0 全北現代モータースU-16

0(前半)0
1(後半)0