昌平は自信を持って臨み、首位・川崎を撃破! 次節は青森山田戦、山口「絶対に落とせない」

自信を持って臨み首位撃破。高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2024EAST第4節が4月28日に行われ、昌平は首位・川崎フロンターレU-18を3-1で下しホーム連勝を飾った。

今季無敗の川崎に土をつけた。アンカーのMF大谷湊斗(3年)やテクニカルな2列目を中心にワンタッチ、ツータッチで叩きながら少ないタッチ数で進めた昌平は前半31分、FW鄭志錫(3年)の絶妙なスルーパスにMF岩谷勇仁(3年)が抜け出し、キーパーとの1対1を沈めた。

昌平は39分にもワンタッチプレーで繋ぎ、MF三浦悠代(3年)が抜け出して決定機。前半は追加点を奪うことができなったが、後半1分、三浦が仕掛け、MF本田健晋(3年)が左サイド深くに侵入しクロス。鄭のシュートのこぼれ球に10番MF山口豪太(2年)が詰めてゲットした。山口はプレミア初ゴールだった第2節・前橋育英戦に続き、ホーム2戦連続のゴールだった。

しかし、川崎も首位の意地を見せ、その1分後に一瞬の隙を突いて1点を返す。昌平は後半耐える時間帯が続いたが、DF坂本航大(3年)、DF鈴木翔(3年)のCBコンビを中心に粘り強い守り。また、守護神の佐々木智太郎(3年)が相手の決定的なシュートを横っ飛びでセーブした。

難しい時間帯をしのぐと44分には岩谷のスルーパスに抜け出した途中出場のMF長璃喜(2年)が左足で決定的な3点目。3-1で勝利した昌平が成績を2勝1敗1分とし3位に浮上した。

昨年も昌平は無敗で乗り込んできた川崎にホームで勝利。玉田圭司監督は「相手に対してリスペクトするのは大事だけど、リスペクトしすぎるなっていうのは言って、自分たちの力を出せば相手を上回る内容、展開で試合を進められるっていうことは伝えたんです。まさしく前半はその通りにやってくれたので、自信を持ってやれば、首位や上位の相手でも自分たちがやれるっていうのは、それを伝えたかったし、それを体感できたと思う。本当に良い時間でしたね」と振り返る。

首位・川崎を下し、次節は5日、アウェイで青森山田との対戦。1月の全国高校サッカー選手権大会ではベスト8で対戦し、0-4で敗れた。山口は「やっぱり因縁の相手だと思っているので、こっちは。絶対に負けたくないし、やっぱりそこの上位2チームを蹴落として、自分たちが上位に行くためにも、そこは絶対に落とせないゲームだと思います」と上位との連戦に力を込める。

山口自身は前回は後半22分から出場。「点差もあって、相手も緩んでいたところもあると思う。最初から山田の強度とやれるのは初めてなので、やっぱりそこでしっかりプレーできるっていうのを見せて、得点とかアシストでゴールに絡んでいきたい」と今回は結果でチームを勝たせる。

石黒登(取材・文)

試合結果

昌平 3-1 川崎フロンターレU-18
1(前半)0
2(後半)1