南浦和中が狭山中央中に5発快勝で決勝進出!エース10番MF鈴木照世が途中出場から2戦連発の2発 中体連サッカー新人大会
令和5年度中体連サッカー新人体育大会準決勝が10日に行われ、さいたま南浦和中が5-0で狭山中央中を下し、決勝進出を決めた。14日は3大会ぶりの優勝をかけ聖望学園中と対戦する。
「(準々決勝で当たった埼玉栄中には)1年生大会も、(今大会の)地区大会も負けていて、3回目の公式戦で、3度目の正直で、ずっとみんなで「勝とう、勝とう」と言っていた」(鈴木主将)
同日行われた準々決勝で、南浦和は過去2度敗れていた埼玉栄中に先制されたものの、エースの10番FW鈴木照世(2年)の2発で逆転勝ち。その勢いのままに準決勝でも相手を呑み込んだ。
立ち上がりはなかなかボールが収まらない部分もあったが、前半15分、「相手のセンターバックのミスが多かったので、そこを狙ったらいけるんじゃないかと思った」とFW川尻泰生(2年)がディフェンスからボールを奪い、キーパーを確認しながら落ち着いて流し込んで先制した。
23分にはエリア左を2度のダブルタッチで攻略したMF福島瑛太(2年)が、最後もキーパーとゴールポストの間の狭い隙間を縫う技ありシュートを決めて今大会初ゴールで追加点とした。
ハーフタイム明けには準々決勝の埼玉栄戦で同点弾となったスーパーゴールを含む2ゴールでチームを逆転勝利に導いた鈴木が今大会初めて後半開始から出場。すると3分、福島のラストパスからドリブルでエリア左を切り裂き、左足でシュートを突き刺していきなり結果を残した。
21分には川尻のクロスに走り込み、左足のボレーで2試合連続のドッピエッタ(2ゴール)を達成。今大会は腰の剥離骨折により、限定的な出場だが、その中でも7ゴールと結果で示す。「やっぱり腰が痛くても、チームに貢献できるようにという気持ちがある。その気持ちの面で勝ちたいという気持ちは誰にも負けていない。その想いがゴールに繋がっていると思う」と話した。
さらに23分にはコーナーキックのクイックスタートでDF片桐仁(2年)からボールを受けた福島がエリア左外からゴールを陥れた。直前にも同じような形から福島のクロスを鈴木がヘディングですらしたゴールがオフサイドとなっていたが、「狙っていた形」でゴールに結びつけた。
終わってみれば5-0の快勝で3大会ぶりの優勝に王手をかけた。鈴木は「次も後半からの出場になると思う。後半入ったらちゃんとしっかり点を取ってチームを勝たせたい」と意気込んだ。
石黒登(取材・文)
試合結果
さいたま南浦和中 5-0 狭山中央中
2(前半)0
3(後半)0