埼玉栄中が東松山松山中に逆転勝ち!涙の9番が2発 中体連サッカー新人体育大会

令和5年度中体連サッカー新人体育大会3回戦が7日に行われ、埼玉栄中と東松山松山中が対戦。埼玉栄中が4-1で逆転勝利を収めた。10日の準々決勝でさいたま南浦和中と対戦する。

 

試合が動き始めたのは後半だ。東松山松山中は8分、10番MF堀安梁代(2年)のフリーキックからうまく裏に抜け出したMF市川圭介(2年)主将がバックヘッドで流し込んで先制した。

埼玉栄中は先に失点したが、佐瀬裕大監督は「でも点数は間違えなく取れるという自信は持っていた」。先制をされた後のメンタルの部分はチームの課題だったが、練習から勝負にこだわってトライ。失点をしても下を向かず、「点数を取れる」という自信がその後の連続点に繋がった。

18分、10番のMF宇山尊(2年)の右コーナーキックからFW熊谷颯真(1年)が右足ボレーで沈めて同点とすると、その2分後の20分にはミドルエリアから「左足のパンチ力には自信がある」と話す宇山が放った無回転シュートがキーパーの手を弾きながらゴールに吸い込まれた。

23分にはスローインの流れでDF田口周篤(2年)がゴールエリアに放り込んだボールに「キーパーが「出るよ」と声をかけていたので、出てくるなと思って、ボールがバウンドする時にキーパーを見ていた」という熊谷がキーパーの動きをしっかりと見極めループシュートで決めた。

熊谷は後半立ち上がりの決定機を決めきれず涙。「それが本当に悔しくて……。絶対に自分が点を決めるっていう気持ちでシュートを打ちました」。悔し涙を自身の2ゴールで笑顔に変えた。

27分には宇山のスルーパスからFW田中夏維(2年)がクロスを送り、途中出場のFW高橋寅知(2年)がニアに飛び込んでゲットした。4-1とした埼玉栄が逆転でベスト8入りを決めた。

石黒登(取材・文)

試合結果

東松山松山中 1-4 埼玉栄中
0(前半)0
1(後半)4