狭山中央中が延長戦で土合中を下す!目標としていた8強入り 中体連サッカー新人体育大会

令和5年度中体連サッカー新人体育大会3回戦が7日に行われ、狭山中央中とさいたま土合中の一戦は延長戦の末に狭山中央中が勝利。10日の準々決勝で伊奈南・伊奈中合同と対戦する。

後半は押し込まれる時間が長かった中で狭山中央中は、キーマンとして警戒していた土合中の10番MF藤田來芯(2年)主将にはMF佐竹和樹(2年)がついてケア。最終ラインではCB早坂槍介(2年)主将を中心にラインコントロールしながら粘り強いディフェンスを見せた。

延長戦では再びベクトルを前へ。迎えた前半4分、MF齋藤航希(2年)のスルーパスからMF池谷想人(2年)がキーパーと入れ替わり、無人のゴールに流し込んでこれが決勝点となった。

小学校3年までスクールに通っていたという池谷は、中学校で友人に誘われる形でサッカー部へ。ゴールシーンではこの2年、伸ばしてきた足が生きた。「とにかくゴールを決めたいという一心だった。最後まで足を止めずに走れて良かった」とチームを救ったゴールに笑顔を見せた。

これで最初に掲げた8強に到達。早坂は「いろいろな強いチームと練習試合をやってきた。きついかなと思いながらも、やっぱり目標って叶えられなくても、立てることでそこを目指して切磋琢磨していくのが大事だと思う」。高い目標に自分たちを合わせるために八丈廉監督とともにひとつひとつのプレーを丁寧に確認しながら成長。2回戦では練習していたPK戦で勝ちきった。

さらに高い景色へ。早坂は「次はベスト4。強いチームと戦うことになると思うんですけど、中央中の特徴でもある粘り強さをチーム全体で意識していきながらさらに上の目標に向かって頑張って行きたい」とし、齋藤は「昔からの憧れの埼スタの芝を踏みたい」と決勝に想いを馳せた。

石黒登(取材・文)

試合結果

さいたま土合 0(延長)1 狭山中央
0(前半)0
0(後半)0
0(延前)1
0(延後)0