埼玉県第4種サッカーリーグ選手権大会 準々決勝 ダイナモ川越東 vs レジスタ

埼玉県第4種サッカーリーグ選手権大会は10日、3回戦に引き続き準々決勝が行われた。ダイナモ川越東FCとレジスタFC[A]の一戦は2ー2で延長、そしてPK戦を迎える中で守護神の澤田湘太が3本すべてをストップしたダイナモ川越東が激戦を制して準決勝に駒を進めた。


序盤から攻めたのは全国制覇の経験もあるレジスタ。ダイナモ川越東は相手の連続した攻撃に防戦を強いられる。それでも主将の10番・塩川桜道を中心に「ディフェンス陣で身体を張って守ることができた」とこの時間を全員でしのぐと、ワンチャンスをしっかりとものにした。

前半18分、「トップのポジションとして相手にプレッシャーをかけることを目標にやっていた」という5番の桑澤航輝がキーパーに入ったボールに対し猛然とダッシュ。相手が慌ててクリアしようとしたところにプレッシャーをかけると、伸ばした足に当たったボールはそのままゴールに吸い込まれて先制点。前半はこのままダイナモ川越東が1点リードで折り返した。

しかしレジスタもすぐさま反撃。後半3分には左サイドからのクロスに対し10番の中田旭キャプテンが頭で突き刺して同点に。その後も攻め続けるとさらに14分には中田が左ポストに当てながらも豪快なシュートをネットに叩き込んで残り6分を迎えたところで逆転に成功する。

だがこのまま終了を迎えるかと思われた終盤に試合はもうひとつ転回した。後半17分、7番の平井心瑛がルーズボールに走り込むと、それが相手ディフェンスのお見合いを招いて起死回生の同点ゴールに。「しっかりとディフェンスもして決めてこい」と後半途中に送り出された平井。それを実践してのゴールに「欲しい時のゴールだったので嬉しかった」と振り返った。

その後延長戦でも決着がつかずに勝負はPK戦に突入。するとここで存在感を放ったのがダイナモの守護神・澤田だった。この日ファインセーブを連発した最後の砦は相手の1、2本目を右に飛んで止めると、続く1本は左に飛んでなんと3本連続ストップ。ダイナモ川越東は2人目のキッカーが決めて全日本少年サッカー大会・埼玉県予選に続きベスト4に進出した。

殊勲の澤田は「(PKは)最初に相手がどこに蹴るか予想して、逆に行くフリをして止めるという練習をしていた。それがすべて当たった」。この日は父親に「奇跡を起こせ!」と送り出されたと明かしたが、相手との駆け引きを制して、まさに奇跡の立役者となってみせた。

「子供たちが最後の最後まで諦めなかった。その諦めないプレーがゴールにつながったのかなと思います」とダイナモ川越東・高杉学監督。「ディフェンスが中心になってくる中で子供たちはよく守ってくれた」と延長戦も含めて50分間身体を張った選手たちの頑張りを讃えた。

これで全少予選に続いての4強入り。4種リーグ選手権でもこれが最高成績で次戦に勝てば初の決勝進出だ。ファイナルをかけた準決勝の相手はディフェンディング・チャンピオンの新座片山フォルティシモを逆転からの2ー1で下した浦和レッドダイヤモンズジュニアとなった。

「決勝まで行くことを目標にしてきたので頑張りたい」と澤田。主将の塩川は「相手はドリブルやテクニックのある選手が多い。そこは気をつけたい」とし、先制点の桑澤は「今日のようにプレッシャーをかけてレッズ戦でも点を決めたい」と翌週の大一番に向けて意気込んだ。

石黒登(取材・文)

試合結果

ダイナモ川越東 2(1PK0)2 レジスタ[A]

1(前半)0
1(後半)2
0(延前)0
0(延後)0
1(PK)0

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