初優勝を狙う昌平が6発快勝で準決勝へ!10番FW新垣杏奈が前半だけでハットトリック
令和5年度高校女子サッカー選手権大会の準々決勝が10日に東松山市岩鼻サッカー場ほかで行われた。新人戦、学校総体準優勝の昌平は6-1で埼玉栄を下して、ベスト4にコマを進めた。
有力代がさすがの強さを見せた。昌平は序盤から前線の高い推進力を生かして押し込むと前半4分、MF金澤道(2年)の左コーナーキックからFW新垣杏奈(3年)が決めて先制した。
7分にはMF勝山あゆみ(1年)の仕掛けを起点とした攻撃で、MF伊藤万桜(3年)のシュートのこぼれ球を新垣がワンフェイクを入れながら落ち着いて流し込み追加点。さらに新垣は14分、左サイドで切れ味鋭い突破を連発していた金澤のクロス合わせてハットトリックを達成した。
後半はJFAエリートプログラム女子U-13選出歴もあるFW松井美優(1年)を投入。23分には松井の左コーナーキックからDF森居杏桜(2年)がゲット。24分には単騎で抜け出した松井が右足でゴールを陥れた。中盤も新しい血を入れながら、35分にはともに途中出場のMF佐藤李那(2年)のプレースキックからDF湯浅仁那(1年)が頭で決めてチーム6得点目とした。
一方、なんとか1点を返したい埼玉栄は終了間際、浮き球のパスからMF田中ひより(2年)が頭で決めて意地を見せたが、反撃もここまで。6-1で勝利した昌平が準決勝進出を果たした。
準々決勝となり、実力差も詰まってきた中で6発快勝。それでも森田光哉監督は「良い意味で課題の残る試合。すごく良いプレーがどんどん出始めているところと自分たちのもともと持っている良さと、良い部分はあるんですけど、それが70分持たないというか、良い時間もあれば悪い時間もあるというゲームが続いている。そこの甘さはなくすようにしていきたい」と話す。
強化4年目で今年はひとつ勝負の代。新垣は「ずっと2位で、まだ1位を取れていない。去年は裏関東出場で本関東には行けなかったので、この自分たちの代でちゃんと2位じゃなくて1位で本関東に出場できるように全員で一体感を持って頑張って行きたいです」と話し、攻守のキーマンとなる伊藤は「最後の大会なので、絶対に埼玉県を優勝したい」と意気込みを語った。
石黒登(取材・文)
試合結果
埼玉栄 1-6 昌平
0(前半)3
0(後半)3