エース市川が初戦から5発!新人戦、総体8強の入間向陽は13ゴールでベスト16入り

令和5年度高校女子サッカー選手権大会は8月28日に2回戦の第1日がSFAフットボールセンターほかで行われ、総体8強の入間向陽は13-0で寄居城北を制しベスト16に進出した。

入間向陽は前半4分、MF矢島柚紀(3年)のパスからFW市川心晴(2年)が決めて先制した。

その後もチームとして狙いとしていたトップに当てつつ、中盤で出し入れしながら相手を押し込んでゲームを進める。その中で26分にセットプレーからの混戦を左SBの谷菜花(2年)が、30分には右SBの横地優月(3年)を起点にMF池浦史奈(3年)が繋ぎ、ボールを収めた矢島が反転から右足でゲット。前半終了間際にも市川、途中出場のMF繁村優花(2年)が沈めた。

5-0で折り返した後半もさらに8得点を重ね13発発進。池浦、途中出場のMF小泉凜(1年)がゴールしたほか、攻撃的な姿勢を見せた谷がハットトリックを記録。また、エースの市川は久しぶりのトップ起用だった中で後半もさらに3点を加えるなど、5ゴールを決める活躍だった。

その中でも「自分が点を取れたっていうのも大きかったんですけど、それ以上に周りの得点にも絡めた。自分が中心となってサイドとかに展開して、そこからいろいろな人を使ってもっと楽しいゲームを作りたいなと思っています」とアシストや数字には残らない部分に満足感を見せる。

今年はエースナンバー10を背負う中でシーズンの始めにもやはり「周りを使いながら」というのはキーに挙げていた。「コミュニケーションも本当に取れるようになってきて、先輩後輩、関係なく、自分がボールを持ったら、いろいろなところに来て欲しいとか、フォローに来て欲しいとか、試合中から、練習中から、どんどん言えるようになっているので、だんだんといま、やりやすくなってきています」。後半9分には小泉の公式戦初ゴールをお膳立てしたことを喜んでいた。

新人戦、学校総体と2大会連続でベスト8で敗れている中で今大会は「死んでも勝つ!」と燃えている。また、チームとしては自分たちの目標とともにもうひとつ上位進出したい理由がある。

主将のDF吉澤萌々夏(2年)は話す。「今年はあまり新しい1年生が入ってこなかったので、そういう面でもやっぱり結果を残して来年に繋げたいと思っています」。今年の1年生は5人だったこともあり、自分たちが活躍する姿を見せることで来年の新入部員増加に繋げたい考えだ。

次の川口市立戦はひとつめの山場だ。市川は「自分が決めるのはもちろんですけど、周りと本当に連携しないと勝てない相手だと思う。チームひとつになって頑張りたい」と意気込みを語った。

石黒登(取材・文)

試合結果

寄居城北 0-13 入間向陽
0(前半)5
0(後半)8