前日に続き、この日もミッション完遂! 西武台新座中が新人戦覇者・尾間木中を撃破し4強へ

25日、令和5年度学校総合体育大会県大会準々決勝が浦和駒場スタジアムほかで行われ、西武台新座中とさいたま尾間木中が激突。西武台新座が1-0で勝利を収め、ベスト4入りを決めた。

西武台新座は前日、初の県8強進出。選手たちにとってはこれが初めてのスタジアムだったが、「こんなところでプロもやってるのかなと思うとワクワクしました」(植村)。楽しみながら、勤勉な選手たちはこの日も与えられたミッションを完遂し、新人戦覇者・尾間木撃破を成し遂げた。

恐れずに立ち上がりからかけていくと、前半4分だ。右からのアーリークロスにDFのクリアが甘くなったところを飛び込んだのは主将のMF植村風海(3年)。普段は縁の下の力持ち的存在だが、「自分も県大会でゴールを決めたいという気持ちがあった。ボールが自分のところに落ちた瞬間、もうここしかないなと思った」。そのまま迷いなく右足を振り抜き、ネットを揺らした。

ゴールが決まったのを見届けると、そのままベンチの仲間のもとへ。「本当に嬉しくて。みんなでここまで来たし、みんなで喜びを分かち合いたいなと思って、ベンチに走って行きました」。中学校では生徒会長も務める、頼れるリーダーの一発がチームに勇気を与えたのは間違いない。

その後は全体を通じて攻められる時間が長くなったが、山﨑健吾監督も「勤勉で真面目」と話すチームは守備面でも与えられたタスクをこなしていく。前戦の聖望学園中戦では前線からの徹底したプレスとスライドで相手のパスワークを封じたが、この日は「テクニックもあるし、しっかりドリブルで入ってくるような相手に昨日とはまた違って、次は中をどれだけ守れるか」をテーマに守備。中盤で貢献度の高い植村、MF平山和輝(3年)のボランチコンビを中心に、中央突破を得意とする相手を粘り強く2度追い、3度追いしながらチャレンジ&カバーを徹底。さらに相手キーマンに入った際には複数枚でキュッとパッキングして、自由は許さない。そして最後のところでは酒井駿(3年)、二ノ宮剣(3年)、高野惺太(2年)の3バックが頑張りを見せた。

中でも昨年からの主軸でディフェンスリーダーの酒井は3バックの中央で抜群の跳ね返す力を発揮。後半8分には相手の決定的なシーンに食らいつきシュートをブロックした。「最後まで諦めないところを意識した。あの場面は予選でも同じようなシーンがあって、止めないとというか、止めれば勝てるという、もう強い気持ちでした」。後半の立ち上がりで決められていれば相手に流れを渡しかねなかっただけに大きなポイントとなった。また、こちらも2年次からの主力GK太田陽斗(3年)は新人戦でディフェンスの背後を取られた経験から「裏だけは絶対にやらせないように。朝霞地区の予選もずっと意識づけて声をかけてきた」というように、しっかりとコーチングし、自らも持ち味の前に出る守備からクリアするなど、ほとんど裏はやらせなかった。

尾間木はその中でもMF加藤大瑚(3年)が得意のスルスルと侵入するドリブルで堅陣を割き、MF矢口友翔(3年)やMF渡邉虎太郎(3年)がゴールへと迫ったが、最後まで相手ゴールネットを揺らすことはできず。新人戦に続き、埼玉2冠を狙った今大会はベスト8で幕を閉じた。

尾間木の強力アタックを0に抑えての4強。酒井は「尾間木は新人戦で1位を取っただけあって強かった。僕らは個人では負けているかも知れないけど、チームの団結観だったりは埼玉一であったり、関東も狙えるくらいだと思う。次もしっかりみんなで団結して勝ちたい」と話した。

準決勝の相手は尾間木に続き、さいたま市勢の南浦和中に。昨年は3回戦で対戦し、1-4で敗れた。山﨑監督は「さいたま市の強豪とこれだけできるというのはすごい嬉しいことだし、それで高校に入った時を考えた時に、そのレベルと常に戦える選手じゃないと高校に入ってから生き残ることはできない。まずはあとひとつ、去年の悔しさをぶつけられるように頑張りたい」。太田は「絶対に失点しないで4試合連続のクリーンシートを目指して関東に行きたい」とし、植村は「(連戦で)辛い中ですけど、ベンチメンバーも含めて、総動員で頑張ります」と意気込みを語った。昨年からの成長を示し、2戦連続の優勝候補撃破で初の関東大会を決める。

石黒登(取材・文)

試合結果

さいたま尾間木 0-1 西武台新座
0(前半)1
0(後半)0