山村国際が入間向陽を逆転で下し県大会へ! プレジールコンビが同点弾&逆転弾
6日、令和5年度高校総体西部支部予選ブロック代表決定戦が川越東高ほかで行われ、山村国際と入間向陽の一戦は、山村国際がプレジール入間コンビの活躍で逆転で制し、県大会を決めた。
「よく当たるんですよ」と山村国際・高田優二監督がいうように両チームはこの1年よく対戦している。昨年は選手権1次予選のブロック決勝で戦ったほか、リーグ戦でも2度対戦。今年も1月の新人戦支部予選で当たっていた。その間の戦績は3勝1敗と山村国際が勝ち越しているが、うち3試合は1点差と競ったゲームになることが多く、この試合もそのような展開となった。
まず試合を動かしたのは入間向陽だった。しっかり守りつつチャンスを待つと前半33分、MF野口聖(3年)のFKから混戦を最後はFW神野颯太(2年)がヘディング押し込んで先制した。
しかし、山村国際もすぐさま反撃。37分、MF遠藤倖成(3年)とのパス交換から抜け出したMF三澤零士(3年)が右足を振り抜くと、シュートは綺麗な放物線を描いてゴールに吸い込まれた。後半も三澤がキープに、ドリブルに存在感。12分には右サイド深くからのロングスローのこぼれ球を競りに行ったキャプテンのDF山田悠太(3年)が蹴り込んで逆転に成功した。
一方、シード校の慶應志木を下し、代表決定戦に進出した入間向陽も10番のMF水谷義也(3年)を起点に終盤は押し込み、後半ATには左SBの大城魁音(3年)のクロスにMF大野有梨(3年)が合わせたが、惜しくもゴールとはならず。山村国際は終盤少しバタついた場面もあり、高田監督は「もうちょっと自信をつけないといけないかなと。だいぶ頑張るようになってきて、チームのまとまりも出てきたんですけど、もうちょっと得点力があるといいかなと」と話した。
チームの中核は同点弾&逆転弾を挙げたプレジール入間出身の2人。エース格の三澤は「フィジカルや技術、あとは戦術眼、いろんな意味で能力が高い」と高田監督も期待する選手。一方でこれまでは心のコントロールができず、この日も相手の先制点に繋がるFKを与えてしまうシーンもあったが、仲間の支えもあり、徐々にその課題も克服し始めているというMFは「(シュートシーンは)自分の得意なコースに受けられた。最初はクロスを見たんですけど、マークされていたので狙ってみようかなと」と直後に指揮官も「大きかった」と話すゴラッソを突き刺した。
また、後半には山田が決勝弾。今年はキャプテンも務める守備の要はセットプレーの際にはニアスポットで抜群の高さを発揮。ゴールシーンについて「安心しました」と胸をなで下ろしていた。
「やっぱり2つくらいは勝ちたい。それが自信になる」(高田監督)。昨年は1回戦を勝利で飾ったものの、2回戦で武蔵越生に敗退しているだけに、まずはベスト16進出が目標だ。山田は「自分たちは16、8に行ける力はあると思う。シード相手に厳しい戦いになってくると思うんですけど、チャレンジャーとしてそこをみんなで戦って、勝っていきたい」と意気込みを語った。
石黒登(取材・文)
試合結果
入間向陽 1-2 山村国際
1(前半)1
0(後半)1