秀明が2年ぶりのトーナメント勝利!引き寄せたのは想いを持った3年生たち

令和5年度高校総体西部支部予選・1回戦(4月29日)。所沢高会場第2試合では秀明と自由の森が対戦し、秀明が10番FW堀正樹(3年)の全ゴールに絡む活躍もあり、2-0で勝利した。

秀明は攻守の切り替えにこだわり、回収したボールをシンプルに前に配球。スピードのある堀が収めて、立ち上がりから形を作っていた。先制点もその形からで、前半17分、MF柿坂惇文(2年)のパスから堀が抜け出し、最後はGKとの1対1を落ち着いて右足で流し込んで決めた。

後半は左MF栗原大蔵(2年)主将が空いたスペースをドリブルで仕掛け、MF斉須龍生(2年)の正確なキックからもゴールに迫った。35分には自陣から堀が長い距離を運び、ゴールエリア前で横パス。オーバーラップしたCB堂本航誠(3年)が右足で丁寧に流し込んでダメを押した。

自由の森は10番のMF古谷櫂和(2年)が攻守で顔を出し、ロングボールから相手ディフェンスラインに圧力をかけた時間もあったが、なかなかシュートまで繋げることができなかった。

秀明は新人戦は海外研修で辞退、これが新チームの初戦となった。昨年はリーグ戦でも1勝しか上げられなかった中でトーナメントでは約2年ぶりとなる勝利。引き寄せたのは3年生たちだ。

同校では3年は勉強に集中するために引退を許可しており、1月の新人戦から主将が切り替わる。総体予選や選手権予選でかり出されることもあるが、基本的はそこで引退。だが、今年は堀、堂本、DF森谷櫂海、GK山本泰之の4人の3年生が全員残り、練習にも継続的に参加している。堀は「やっぱり僕たちはこの試合にかけている。最後まで全員でやりきりたいなとみんなが思っていて、辞める考えはなかったです。だからみんなで最後までやります!」と力強く語った。

石黒登(取材・文)

試合結果

秀明 2-0 自由の森
1(前半)0
1(後半)0