[浦和カップ]「ホスト校が最後駒場にいないと」。浦和西が激戦のCグループを制し決勝トーナメントへ

「ホスト校が最後駒場にいないと」。試合前のミーティングではそんな言葉かけもしていた浦和西が激戦となったCグループを1位通過し、駒場で行われる決勝トーナメントにコマを進めた。

グループステージ最終戦となった東海大相模戦は、勝てば決勝トーナメント進出が決まるという中でスタート。すると試合はいきなり動く。前半開始40秒、浦和西はFW高原寛太(新3年)が果敢にシュート。これはポストに当たったが、こぼれ球にFW塙翔太(新3年)が詰めた。

その後も浦和西は高原が左サイドを何度もドライブ。そこからMF小笠原駿斗(新3年)や塙がフィニッシュを狙う。守備ではGK鈴岡慧司(新3年)の好守もあり、1-0で折り返した。

後半はパスを繋がれ、押し込まれる時間が増えた中で10分に失点したが、ここでチームは切れなかった。再び押し返すと、その5分後に高原が自ら得たPKを丁寧に左隅に沈めて勝ち越し。23分にはFW栗山直輝(新3年)の右CKをMF沼田稜平(新3年)が頭で沈めダメを押した。

浦和西は市原雄心監督になって15年で3度目の決勝トーナメント進出。過去2度はいずれもファイナルに進出しているものの、決勝で三菱養和SCユースに0-1で敗れている。市原監督は「俺の中では(タイトルは)もう絶対ですね。こいつらにもハッパをかけたい」と意欲を燃やす。レッズファンだという高原は「ずっと小さい頃からレッズが好きで、この前までずっと応援していた側だった駒場でできるというのはすごい嬉しいことですし、自分のサッカー人生でも初めてスタジアムでできるので楽しみ。優勝を目指して全員で頑張っていきたい」と力強く語った。

石黒登(取材・文)

試合結果

東海大相模 1-3 浦和西
0(前半)1
1(後半)2