[川口カップ]川口東が3位でフィニッシュ 1年ぶり復帰の庄司が先制弾、笠井が2試合連続の直接FK弾で勝ち越し

川口東はメンバーを総入れ替えし、トップの選手たちが出場した後半の2得点で勝負を決めた。

7分、FW庄司時代(新3年)のオーバーヘッド弾で先制。庄司は腰のヘルニアで1年ぶりのトップチームでの試合で結果。それだけに今年は副将を務めるFWのゴールに歓喜の花が咲いた。

13分にセットプレーから失点したが、スモールエリアでの崩しを交えながら迫っていくと終了間際にゴール前でFKを獲得。これを決めたのがMF笠井拓人(新2年)だ。「25m以内だったらかなりの確率で決めてくれる」(澤岡伸英監督)というゲーム主将は前日も直接FK弾を決めていたが、この日も右足のコントロールショットをネットに突き刺し、これが決勝点となった。

「今年は攻撃に特徴がある。失点してもそれ以上に点は取れる自信がある」と澤岡伸英監督。最後のFK獲得のシーンではワンツーや良い距離感からのダイアゴナル、ヒールパスなど、良さが出た。「そこの攻撃の面白さは例年になくあるので、点は取れるというイメージはある」と語る。

また、今大会は雨でレギュレーションが変わり、B戦がなくなった中で「トータルで言えば23、24人は試合に絡めた。その中で総力戦で1位突破できたというのが収穫のひとつ」と振り返る。

準決勝では新人戦で勝利した川口市立に0-8と完敗。「作ったチャンスの割にゴール数が少ない。逆に相手には作られたチャンスの割にしっかり全部決められてしまった。どんなに押し込まれていようが、2、3個のチャンスで決めれば勝てるし、全体的にやっぱりレベルアップが必要だと思います」。ゴール前の質にこだわり、インターハイ1次予選までの1ヶ月弱で成長を図る。

石黒登(取材・文)

試合結果

川口東 2-1 叡明
0(前半)0
2(後半)1