浦和東は5位フィニッシュ 武南戦では守備に手応えも、関東予選に向け攻撃面で成長目指す

令和4年度高校サッカー新人大会・南部支部5位決定戦。浦和東は浦和に対して終始主導権を握る形で4-0と快勝。5位でフィニッシュし、4月から始まる関東大会予選への出場を決めた。

浦和東は前半7分、MF森柊心(2年)のCKからFW淀川遥翔(2年)がヘディングで叩き込んで先制。前半は追加点を奪うことはできなかったが、後半に入ると10分にMF富岡璃音(2年)がスローインからの混戦を沈め、13分には先制アシストした森がカットインからゲット。終盤には途中出場のFW松本蒼空(2年)にもゴールが生まれるなど、4-0で勝利を収めた。

1対1や競り合いなどでは強さを見せた一方で、「やっぱりまだビルトアップがうまくできてない。後ろからCB、GKとかで回して、どこかで1回縦パスとか、そういうところのレベルがまだ低い」(森)、「センターバックがしっかりボールが来る前にルックアップして、サイドに散らすっていうのはまだ全然できてなかった」(小山)と選手たちがいうようにボールを持ったゲームでのビルドアップに課題も。平尾信之監督も「関東大会の出場権を獲得するというところではしっかり結果を残せたのかなというところですけど、じゃあそこで今度は勝負をしていくというところを考えると、武南戦でも課題が出ましたし、今日もまた違った課題が出た」と話した。

ひとつ前の準々決勝では武南と対戦。やや重さのあった前半に2失点を喫したが、「前向きな守備」を意識した後半は相手を押し返し、1点を奪い返した。あと1点が足りず敗れたが、「勇気を持って守備をすれば、ある程度戦えることはわかった」(監督)。キャプテンのDF小山紘輝(2年)も「個では負けていたけど、チームとしての守備は結構よくできたと思う。球際の強さや我慢強さは通用した」と手応えも見せたように、守備面は今大会を通してひとつの収穫となった。

「新チームは(攻守)両方行くぞと言ってスタートしたので、攻撃のところは関東大会に向けて、レベルアップしたい」と平尾監督。今大会は左サイドハーフ、トップ下、ボランチとさまざまなポジションでプレーし、武南戦、浦和戦と2戦連続のゴールを奪った森は「(武南戦は)消極的になってしまった。関東大会までにもうちょっとフィジカルをつけて、武南とかが相手でも落ち着いてビルドアップできるように個の技術を高めていきたい」とこの経験を糧に成長を誓った。

石黒登(取材・文)

試合結果

浦和東 3-1 浦和
3(前半)0
0(後半)1