左SB山城碧泉が前半2発、川口青陵が1次予選の山場を制す! 栗橋北彩は2点を返すも敗退
第101回全国高校サッカー選手権大会の1次予選は24日に2回戦の52試合を行い、川口青陵は4-2で栗橋北彩を下した。勝った川口青陵は27日の代表決定戦で浦和実業と激突する。
繋ぎながら対角のパスで押し込んだ川口青陵は前半4分、敵陣右中間でFKを獲得すると、正確な左足のキックを持つ主将の左SB山城碧泉(3年)がこれを直接ネットに突き刺して先制。さらに山城は23分、サイドを駆け上がり、味方との連携からゴールに流し込んで2点目を奪った。
一方、これが初戦の栗橋北彩は序盤、やや重さもあったが、トップの新田秀佳(3年)が前から精力的にチェイス。また、ボランチの遠藤湊(2年)が高い技術力を発揮して、組み立てる。17分、新田秀のポストからMF甲斐翔(2年)が抜け出したプレーは川口青陵GK根本晴(3年)に防がれたが、30分、左CKをMF新田海星(3年)がヘディングで突き刺して1点を返す。
しかし、川口青陵はここで崩れず。36分にはCKからCB石井良弥(3年)のヘディングがクロスバーを強襲し、38分にはFW石橋拓海(3年)のクロスからFW岸彪真(3年)が決定機。後半も石橋やMF坂本大志郎(3年)を中心に攻め込む。すると引水間際の18分、バックパスを追った石橋が相手のパスミスをカット。GKを交わすと右足で丁寧に流し込んで3点目とした。
さらに24分にはパンチのあるシュートを見せていた右SB浅川寛太(3年)が再び強烈なミドルを見舞い、こぼれ球をMF斉藤一心(3年)が詰めて加点。栗橋北彩は35分、MF坂田悠崚(1年)のゴールで追うが、4-2で試合を締めた川口青陵がブロック決勝への進出を決めた。
1次予選の山場と見られた栗橋北彩に勝利。川口青陵・松浦國拡監督は「栗橋北彩の強度が高いというのもわかっていた。コロナもあってうまく練習が出来ないというところもあったんですけど、今年は選手たちの能力がありますし、しっかりやれば勝てるということでずっとやってきた。その中でやっぱり最初の5分で狙っていた形から点が取れたのが大きかった」と振り返る。
夏は浦和南OB指導者の高校が集うサザンクロスカップに参加。準優勝の山村国際や同じSS1リーグ2位を走る南稜といったより強度の高いチームとのゲームを経験出来たことも繋がった。
石黒登(取材・文)
試合結果
栗橋北彩 2-4 川口青陵
1(前半)2
1(後半)2