和光国際が3年ぶりの県大会へ! エースFW佐々木ら選手揃う有力代が県での躍進を狙う
インターハイ西部支部予選・代表決定戦。和光国際は3-0で城西川越を下し、県大会を決めた。
指揮官期待の代が3年ぶりとなる県大会へ。主将を務めるMF齊藤翔太(3年)は「素直に嬉しいという気持ちが一番強い。今日来ていないメンバーの想いも背負って県大会に出られたことはすごく誇り」とし、攻撃の核・FW佐々木雄司(3年)はあと一歩まで迫った2年前の選手権1次予選を振り返りつつ、「1年の時は何も出来なかった。3年生になって成長して、今日点を決めて、勝って、県大会に出られたのは嬉しい」とこの舞台で成長を見せられたことを誇った。
和光国際は序盤からシンプルに縦につけながら佐々木を起点にアタック。また、そこで得たスローインから齊藤の山なり、ライナーを織り交ぜたロングスローから連続してチャンスに繋げた。
前半16分には齊藤の遠投からDF三上大輔(3年)がすらしたヘディングは惜しくもポストに。それでも28分、左サイドの高い位置でボールを奪い、MF川路敬心(3年)のクロスに佐々木がジャンピングボレーで合わせて先制に成功する。その後も和光国際はエースの佐々木が抜け出しから高い個人能力を見せて34分、41分と決定機を作りながら、前半は1-0で折り返す。
一方、城西川越は後半1分、FW長島正悟(2年)が粘り、交代したばかりのMF菅野睦(2年)の左クロスにMF山田友希(3年)がヘディングで合せるが、惜しくも枠外に外れてしまう。
後半も和光国際が優勢にゲームを展開。14分に佐々木の右CKをファーサイドでDF吉村獅道(3年)が頭で叩きつけてネットに突き刺して追加点とすると、引水明けの23分には前半から運動量を見せていたFW田口颯大(2年)がエリア内で倒されてPKを獲得。これを齊藤が決めてダメ押し。3-0で勝利し、2019年のインターハイ予選以来となる県大会切符を掴み取った。
今年は翠川潤監督が「勝負の代」と推す代だ。特に武南出身の指揮官がその才能に惚れ込み、1年の頃から多くの出場機会を与えていた佐々木は、県大会上位校にいてもおかしくないクオリティを持つ選手。個で打開出来るドリブルに決定力も加わって、今年の“和国”の絶対的エースだ。
また、チームの“心臓”であるアンカーの位置で、攻守においてパワフルなプレーを見せる齊藤も1年時からレギュラーとして出場しているプレーヤー。ここ最近コンディションを上げてきているという川路や、空中戦に強いCB吉村を中心とするディフェンスラインはサイズ感もある。
「今年の代はメンバーが揃っているので、なんとか行かなくちゃいけないと思っていた。今日は良いサッカーというよりもまず勝ちに、県大会に出るというところだった」(翠川監督)と勝負にこだわって3年ぶりの県大会出場権をゲット。また、久々の出場を目指す選手権2次トーナメント進出に向けても、1次予選のシード権を獲得したことは「すごく大きい」と指揮官は話す。
もちろんチームとして見据えるのは、この先。県での躍進だ。翠川監督は「厳しい戦いにはなると思うので、ここでもう一度守備をしっかりと立て直して、県大会で勝ちたい」と意気込み。齊藤は「挑戦者という気持ちを持って戦いに挑める。怖じ気づくようなプレーじゃなくて、もっとチャレンジというか、貪欲にプレーしてどんどん強い相手を倒して行けたら」と力強く語った。チームとしての約束事「ワコクズウェイ」や守備の強度を上げて、県大会のダークホースとなる。
試合結果
和光国際 3-0 城西川越
1(前半)0
2(後半)0