昌平高校Jリーグ加入者合同記者会見2021 全文レポート第1弾

22日、昌平高校にて来季よりJ2ギラヴァンツ北九州に入団が内定したMF平原隆暉、MF井野文太、J3福島ユナイテッドFC入りを決めたDF八木大翔の合同入団記者会見が行われた。第1弾となる今回は記者会見の全文をお届けする。

昌平高校・城川雅士校長

このたび井野くん、平原くんがギラヴァンツ北九州、また八木くんが福島ユナイテッドFCということで、この両クラブとも本校には縁があり、北九州の方では針谷(岳晃)くんがいまやっており、先程2人に練習参加の時の話を聞いたら焼き肉を食べさせてもらったと、そんな話もございました。また福島の方には鎌田(大夢)くん、柴(圭汰)くんと卒業生がおりますが、これも先程話を聞いたらやっぱり焼き肉をおごってもらったと(笑)。

私自身もよく卒業生が出ているという話を聞くとDAZNに繋いで見たりするので、この2チームは本当によく見ます。そういったすごく親しみのあるチームに、またここのいる3人が入って活躍の場があるということは非常に嬉しく思います。ただプロの世界は本当にここからがスタートというところで、これから大変なことが多々あると思います。そんな中でこの高校時代にやり残したことは正直たくさんあると思います。それを必ずプロの世界で改めて取り返して欲しい。そしてサッカーをやっていて本当に良かったと、そういった部分で輝きがまたいろいろな形で出来る日が来ることを校長の私からも非常に祈っていますので頑張ってください。

藤島崇之監督

本校にとって6年連続のJリーガー誕生ということで、もちろん学校としても、そしてサッカー部としても大変嬉しく思っております。コロナ禍の中でなかなか活動も制限をされ、難しい時期ではありましたが、本当にここにいる選手の頑張りはもとより、ギラヴァンツ北九州の平井(秀尚)さま、また福島ユナイテッドの栁原(裕)さまをはじめ、本当に多大な評価をしていただきましてありがとうございます。6年連続という形にはなりますけど、これもいままで先輩たちが築き上げてくれた伝統といいますか、積み重ねがあってこそだと私自身も思っております。またチームとして今年についてはなかなかうまくいかない状況、インターハイ、選手権とうまくいかず出場を逃してしまいましたが、本当に個々の部分としては非常に良い頑張りを見せてくれた結果がこういったJリーグ内定に繋がったと思っております。また、本当に厳しい世界に飛び込む彼らを私たちスタッフもこれからも後押しをしていきたいと考えております。

この3人の共通点としましてはFC LAVIDAというジュニアユース、中学校年代で私ども昌平高校とリンクした形でやっているクラブチーム出身の選手になります。本当にそういった中で私自身も中学校1年生の時から彼らをもちろん知っておりまして、直接指導を始めたのは高校になりますけども、実際この中学校1年生からの変化というか、成長を見ながら、本当にいまこの場にいることが非常に驚いている状況もあり、嬉しくもあるという状況ではあります。

それでは私の方から今回内定しました3選手の紹介をさせていただきたいと思います。

まず最初に井野文太の紹介をさせていただきます。井野につきましてはプレースタイルとしてはどちらかというと良い意味で特にテクニカルに何か技術を発揮するというタイプではなく、割と目立たないという状況はあるんですけども、ただチームにはもう絶対的に欠かせない選手のひとりで、守備、攻撃ともにチームの勝利への貢献度が非常に高い選手です。

もちろん個のスキル的な部分は高いですし、ディフェンスの部分でいうと“いてほしいところにいる”というか、本当にそういった部分で気の利くプレーヤーです。見る人は技術的に長けている、テクニカルな選手に目が行ってしまう部分が多いとは思うのですが、平井さんともお話させていただく中で、逆にこういった形でチームに良い流れをもたらしてくれるという状況を評価していただけたというのは私自身も嬉しいですし、このシーズンに入って本当に素晴らしい活躍をしてくれております。本当に攻守両面でチームを支えてくれるプレーヤーです。

続きまして平原隆暉です。平原は昨年度全国高校サッカー選手権大会にもレギュラー選手として出場しまして、活躍をし、ベスト8進出に貢献しました。昨年度は須藤(直輝)、小川(優介)といった鹿島アントラーズの方でいまお世話になっている2人のテクニカルな選手がおりましたが、基本技術の面においては彼ら2人よりも私自身は高い選手だというふうに思っています。もちろんこの見た目でわかると思いますけど、まだまだ身体的には細いので、これからまた成長が期待出来る選手でもありますし、本当に技術的な部分をまたチームの中で数値化出来る結果、それはアシストだったり、ゴールだったりという部分に今後良い方向に結びつけられるようにしていければ、将来すごく楽しみかなというふうに思っている選手です。

続きまして八木大翔です。本当に八木については誰もがプロの世界に行くというのを驚いた選手なのかなと思っています。ただ非常に真面目で、チームのために頑張るという本当に意志の強い、そんなプレーヤーです。中学校1年生の時から見ていますけども、その性格的な部分はまったく変わらず、チームに貢献する、そういった本当に意志の強さは随所にプレーで見せてくれています。50mを5秒台で走る俊足で、なかなかCBというポジションで身体的には178cmと大きい方ではないんですけども、それをカバー出来るスピードを本当に持っている選手ですので、これからJリーグの舞台に立ちますけども、スピードという自分の良さを出してもらいながら、またいろいろな経験を積みながら、頑張ってくれればというふうに思っております。

もうひとつ顕著なところで、福島ユナイテッドさんで練習参加をさせてもらった時に、僕もいままでいろいろな選手が練習参加させていただく際に視察をさせてもらっていますが、こんなに声を出して、チーム内でJリーガーの先輩たちとコミュニケーションを取っている選手はいままでいなかった。練習の合間にというよりも「頑張ろうぜ」と練習生が声を出しているという状況もあったり、本当にそれは良いキャラクターでもあるのかなというように思っています。

簡単ではございますが、3人の紹介をさせていただきました。本当に最初に話をさせていただいたように、まだプロとしてのスタートであり、彼らのまだ着地点ではありませんので、ここからスタートを切る彼らにまたご注目いただければと思います。

3選手の意気込みは?

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