「まだまだ自分自身甘い」。花咲徳栄の10番、MF滝沢美結は今大会結果(ゴール)を求める

「自分がチームを勝たせる」。強い想いで臨んだ中で後半に1ゴール2アシストを決めたものの、花咲徳栄の10番MF滝沢美結(3年)は「まだまだ自分自身甘いなと思います」と反省した。

前半はトップ下でプレー。引いた相手に対し、武器のドリブルで何度も突っかけ、実際にそれがゴールに繋がった場面もあったが、そこに固執するあまりに攻撃が単調になる場面も。後半は左サイドへ移り、1得点を記録したほか、コーナーキックからMF平澤青季(3年)、DF竹田華子(3年)のゴールを演出したが、「カットインからのシュートというのを狙っていたんですけど、縦への突破だったり、中にもっと入り込むというのが全然なかった。相手に怖いプレーが出来なかった」とし「全然満足していない。今日は5点くらい(100点満点)」と厳しい評価だった。

特に前半は本人も希望するトップ下のポジションでプレーした中で「サイドに叩くプレーだったりが全然出来なくて、ドリブルに行って取られてという場面があった」と猛省。「ボールをもらう前に周りを見て、しっかり次のプレーを考えてプレーしていきたい」と、ストロングポイントであるドリブルを最高の形で生かすためにも、ドリブルとパスの使い分けを課題に挙げた。

また、今大会は結果(ゴール)を強く求める。学総では「フリーの状況で枠を捉え切れていないことがあった」とし、「自分はもう結果ということに目を向けてやってきました」とこの夏はフィニッシュにこだわりを持ってトレーニング。この日は4本のシュートを放ったが、「気持ちの部分で負けていた。明日の練習から気を引き締めてやっていきたい」と気持ちを入れ直した。

準々決勝は2戦25得点の昌平との一戦だが、「弱い気持ちを見せず、試合の入りからしっかり自分たちのプレーが出来るようにやっていきたい」。そしてもちろん個人としては「結果を求めていきたい。たくさん点を取ってチームを勝たせたい」とゴールでチームを牽引する構えだ。

昨年の準々決勝・浦和実業戦はトップとして先発した中で「先輩ばかりに頼ってしまって、決めきれず悔しい想いをした」という10番は「今回は先輩の分までしっかり良いプレーをして、良い報告が出来るようにしたい」と力を込める。もちろんそこにゴールという結果も付け添えてー。

石黒登(取材・文)