ハットトリックも満足なし。本庄第一のゴールゲッター、FW比嘉萌々は「取れる限り取りたい」と得点量産を宣言!

飽くなき得点への意欲が身体をゴールへと突き動かす。本庄第一のゴールゲッター、FW比嘉萌々(3年)は3回戦の山村学園戦でハットトリックを記録するも「まだ全然足りない」とした。

1トップとして出場すると前半10分、DF越もえ香(2年)のクロスをしっかりと詰めて先制。さらに1点を追加した16分には「行き詰まってコーナーに逃げられたとしても、そこからもまだチャンスという安心感もある」(川合拓郎監督)というコーナーキックから2点目をゲット。そして後半5分にはFW小野望愛(3年)のクロスをニアで合わせハットトリックを達成した。

それでも比嘉は「まだハットトリックじゃ全然足りない。去年の想いとかいろいろ込めていたらハットトリックじゃ足りないし、もっと出来る」と試合後、さらなるゴールへの渇望を明かした。

昨年は2年生ストライカーとして、エースのMF松野尾沙也(当時3年)とともに前線の核として貢献。決勝では松野尾とのアベック弾を決めて、チームを4年ぶりの県タイトルに導いた。

今年はその松野尾からエースNo.10を引き継ぎ、ゲームキャプテンとしてチームを引っ張る存在に。「やっぱり責任感が去年以上にあるというか、気持ちだけじゃダメだし、どうやってまとめるのかとか、考える力、そういった部分もしっかり出来るようになったと思います」。その中で「どの選手よりも強く!強く!勝つことしか考えていないです!」と強い気持ちを示す。

「本当に優勝しか、まず考えていない。去年いた自分の戦友の松野尾沙也のためにもそうですし、今年は自分の親友の福田美佑が去年の松野尾沙也のような存在。(その福田や仲間たちと一緒に)全国に行きたいし、そのためにはまず県優勝が通過点だと思うので、もう誰よりも、どこのチームよりも、負けない気持ちで、闘争心を燃やしていって、全員で勝ちに行きたいと思います」。

そのためにも「(ゴールは)もう取れる限りは取りたいと思っているので、目標は決められない」と比嘉。3点を取っても、4点を取っても、さらにという強い気持ちがあるからこそ、満足はない。自分がゴールを奪い続け、そしてチームを連覇に導くー。それまではこの乾きは収まらない。

石黒登(取材・文)