開始21秒の早業先制弾も。MF石川隼大(グランデ出身)は後半のPK献上を悔やむ
山梨学院の先制弾はグランデFC出身の2年生MF石川隼大。開始21秒の早業ゴールだった。
この一戦に向けて山梨学院は帝京長岡を分析。「自分たちの自陣でボールを奪った後に守備の切り替えがすごい早いので、そこでシンプルに相手の裏をロングボールで突くというのを狙いでやっていて、立ち上がりそれでシュートを打って先制できたので狙い通りだったと思います」。
帝京長岡のキックオフで試合が始まった中で、自陣でボールを持った山梨学院はファーストプレーでディフェンスラインから一気にロングボール。FW野田武瑠が積極果敢にシュートを放つと、ポストに当たったボールにFW久保壮輝が詰め、キーパーが弾いたところを後ろから走り込んだ石川がスライディングで決めた。ここまでわずか21秒。まさに電光石火のゴールだった。
その後、山梨学院は後半5分にMF新井爽太(FC深谷出身)のロングスローからDF一瀬大寿が決めて2点差としたが、14分に右サイドを崩され1点を返されると33分にエリア内で石川が倒してしまいPKに。これを決められて同点に追いつかれた。最終的にPK勝ちを収めたものの石川は「ゴールを決められたんですけど、後半でPKを献上してしまってすごい悔しさの残る試合でした」。「相手の14番(川上航立)が前回の試合を見ていて縦パスをすごい刺すイメージがあったので、そこを消すという役割を自分たちでしていたんですけど、今日は結構通されてしまっていて、課題として残ったので、次の決勝の舞台に向けてしっかり修正したい」とした。
決勝戦の相手は青森山田に。「青森山田とはまだやったことがないんですけど、自分は試合は見ていてすごい縦に速いし、空中戦とかも強いのでそこは山梨学院の守備力というところで上回っていきたい」と石川。中盤での献身的な守備で流れを呼び込み、王者・青森山田狩りを狙う。
石黒登(取材・文)