現在リーグ5戦連発中! 正智深谷MF波多野晟愛が選手権を前に見せたエースの自覚
現在リーグ戦5試合連続ゴール中。正智深谷の攻撃を引っ張るMF波多野晟愛が好調だ。インターハイ予選は膝の故障で右足のシュートが打てないなど本調子ではなかった中、昌平戦で途中出場から1ゴールを決めるなどチームを引っ張ったが、優勝には届かなかったエースは最後の選手権での爆発を期する。今度は俺がチームを助ける―。(取材はリーグ戦第15節終了時)。
―今日(国際学院戦)は残り10分で出場して試合を決める決勝弾でした
4試合連続ゴール中で今日も出たら絶対に決めたかったし、ベンチから見ている中で納得いくゲーム展開にならず、見ている自分がヒートアップしたところもあって、自分が出たらチームの流れを変えられるようにと思っていました。後半始まって2点追いついたんですけど、あまり良い試合ではなく監督からの檄もあって、自分が出たらもう自分のプレーをして求められていることをしようという考えで入ったので、それが結果に繋がって良かったと思います。
―インターハイ予選の時の怪我はもう完治している?
もうしっかり怪我は完治して、右足でもシュートが打てるようになった。選手権はもう怪我とか言い訳はできない。負けたら自分のせいだし、そこはエースの自覚として持っています。
―改めてインハイ予選を振り返って?
インハイではチームを救えなかったし、思うようにプレーもいかないことが多かったけど、チームがその分支えてくれた。ベスト8っていう結果でしたけど、それは切り替えて、前回は自分が助けられなかった分、今度は俺が助けて、選手権で勝ちたいなという感じです。
―そういった中で後期はこれで5試合連弾。自分の中でも切れているなという実感も?
そうですね。ゴールへの嗅覚というか、この形だったらゴールを狙えるなとか、相手の脅威にはなれていると思います。やっぱり自分の武器はスピードに乗った時のドリブルとあとは裏への抜け出し。自分は身長も小さい分、突っ込んでいけば自分の方が有利だなというのは感じていて、少しでも相手との距離があったら自分から仕掛けるというのを意識してやっているので、そういうところが得点に繋がっているのかなと思っています。
―怪我の間に磨いてきた部分は?
やっぱり左足でしかシュートが打てなかったので、左足のシュートやパスは磨いてきた。左足の部分は結構得点にも繋がっていて、それがいまの自分に繋がっているのかなと思います。
―組み合わせも決まった。勝ち進めばベスト8で再び昌平を当たる可能性もある
(準々決勝の行われる)11月3日は自分たちの去年負けた試合で、昌平が勝ち上がってくるとすれば同じ相手になる。だからこそ負けられないし、ただベスト8を見据えるんじゃなく、初戦(2回戦)から激しい試合をやって絶対に勝ちたいと思います。
―今年は自分がチームを引っ張るとずっと言葉にし続けてきた。最後の選手権に向けて
やっぱり後ろは山田(裕翔)で前は自分がという気持ちで今年はやってきた。山田は後ろでチームを引っ張ってくれているので、自分が前でゴールを決めて仲間を引っ張っていければ絶対に勝利に繋がると思う。あとは自分を信じて、仲間を信じてやるだけです。
石黒登(取材・文)