攻守に整った好チーム。3年ぶりのタイトル狙う 高校サッカー選手権戦力分析【正智深谷】

正智深谷高校

所在地:埼玉県深谷市上野台369番地
URL:https://shochi.jp
今季成績
新人戦:準優勝
関東予選:ベスト8
インターハイ予選:ベスト8
S1リーグ:2位(10勝0分3敗)
(※リーグ戦の順位は前半戦終了時点のものです)
主なOB:新井章太(川崎)、内田航平(徳島)、金子昌広(金沢)、オナイウ阿道(大分)、諸岡裕人(福島)
監督:小島時和

攻守に整った好チーム。3年ぶりのタイトル狙う

昨年のMFオナイウ情滋(新潟医療福祉大)ほどの個はいないかもしれないが、攻守にバランスの整った好チームだ。

今年は新人戦で準優勝、関東、インターハイ予選はいずれもPK戦の末に敗れ8強に終わったが、後者では新人戦で敗れた昌平に対し、引かずに狙い通りの戦いを80分間にわたって遂行し、3ー0の完勝を飾っている。

チームの中核はDF山田、MF波多野の2人。山田は空中戦に強いディフェンスリーダーでセットプレーからの一発もある。強豪の10番を背負う波多野はカットインからの得点力が最大の魅力。ともに1年時からトップチームで経験を積んできた攻守のエースがチームを引っ張る。また、中盤底から的確にパスを捌きゴールにも絡むMF津川や、国体選抜の一員としてこの夏県外の有力選手と対戦して経験値を積んだDF大塚も実力者だ。

リーグ戦1試合平均1失点以下の堅守を軸に、インハイ昌平戦のように状況を見てラインをコントロールし、高い位置で奪って突破力のある波多野やMF佐々木のサイドアタックからゴールに迫りたい。3年前の選手権予選以来優勝からは遠ざかってはいるが、毎年冬にかけて仕上げてくる小島監督のチームだけに今年も楽しみだ。何より選手たちが一番タイトルを欲しているはず。このまま無冠では終われない。

Pick up Player

DF山田裕翔(3年)

セットプレーの得点力は必見!
空中戦に絶対の自信を持つチームの精神的支柱。セットプレーとなれば必殺のヘディングからゴールを狙う。ハートも◎。

基本フォーメーション

石黒登(取材・文)