高校年代で磨きをかけてきたキックでチームの全得点に絡んだ。浦和東MF河原塚悠太（２年）は「相手も蹴ってくる中でドタバタした展開になってしまった」と反省しつつ、「キックは自信があるので次も見せたいと思いますし、もっとこれから練習して磨きをかけたい」と話した。

「難しいことをしてカウンターを受けるのは避けたかったので、裏の簡単なボールでやろうっていうのをHTや延長戦の前に、しっかりみんなで話し合ってできたので良かったと思います」。

初戦21発発進の浦和東は新人戦南部支部３回戦で浦和と激突。勝負は80分で決着がつかず延長戦に及ぶ激戦となった中で延長前半７分、その裏への配球をさいたま植竹中時代からのコンビであるMF大木成柘（２年）に通すと、これがペナルティキックを誘い、決勝点に繋がった。

またこの日は後半７分に右足の正確なフリーキックでFW福島蒼介（２年）の得点をアシスト。前半37分にもコーナーキックからオウンゴールを誘発するなど、キックで全３得点に絡んだ。

中学では10番をつけ、前線のポジションを担ったが、高校でボランチに。「最近は散らすこととか、真ん中で受けることを意識してやっている。もっと安定してできるようにしていきたい」。「裏のスルーパスとか、ふんわりしたボールでチャンスメイクするのが自分的にはすごく好き」。ボランチとしてさらに経験値を積みながら、磨きをかけてきたキックで仲間の攻撃を引き出す。

石黒登（取材・文）