昇格ならずも強敵相手に守備で成長を示す 正智深谷GK望月奎杜主将「3年間に悔いはないです」

強敵相手に堅守を見せ、粘り強い戦いで善戦に持ち込んだが、後半13分、一瞬の隙を突かれ失点。正智深谷GK望月奎杜(3年)主将は「声かけの部分がまだ足りなくて、失点のところも自分の声かけだったり、ディフェンスがもっとしゃべっていれば防げた失点だと思う」と悔やんだ。

10年ぶりの県制覇からプリンスリーグ関東2部参入戦に臨んだ正智深谷だが、このゴールが決勝点となり、ジェフユナイテッド千葉U-18(千葉)に0-1で敗れ、初昇格とはならなかった。

それでも下馬評の高かった千葉U-18に対し、失点シーン以外は粘り強い守り。「負けちゃったんですけど、守備の部分ではよくこの相手に1失点で抑えられたところは成長だと思うし、そこまで守備が強いっていう代でもなかったので、それはみんなが本当に成長したところだと思う」。

今季の代名詞でもある守備だが、「新チームになった時は失点することが多かった」と話す。「後期になってよくしゃべるようになったし、ひとりひとりが変わってくれて、声を出すようになって、失点も減った」。後期リーグ戦は9試合でわずか1失点に抑え、10年ぶりの栄冠に輝いた。

2年次から守護神となり、関東大会予選優勝にも貢献。今年はチームのキャプテンも務めた。苦しみながらも牽引してきた1年間について聞くと涙を湛えながらゆっくりと言葉を紡ぎ出した。

「やっぱり自分が足を引っ張っちゃうところが多くて、チームに迷惑とかしかかけられなかったんですけど、1年間を通してのリーグ戦でこのメンバーで優勝できて悔いはないです。後輩たちに良い舞台でやらせてあげるためにもプリンスに上げて終わりたかったですけど、そこは上げられなくて申し訳ない気持ちと後悔もちょっとあるんですけど、10年ぶりにリーグ戦優勝できたのは本当に良かったと思うので、3年間に悔いはないです」。最後の表情は晴れやかだった。

石黒登(取材・文)