平成29年彩の国カップ決勝 東京国際大学体育会サッカー部 vs 東京国際大学FC

8日(土)、埼玉スタジアム2002第2グラウンドにて彩の国カップ決勝が行われた。昨年と同じく東京国際大学体育会サッカー部(関東大学1部)と東京国際大学FC(関東リーグ2部)というカードとなった一戦は、トップチームである東京国際大が4ー1で勝利し、大会3連覇を達成。今年も埼玉県代表として天皇杯に挑むこととなった。

シュートは2チームともに前後半合わせて14本ずつ。お互いの手の内を知り尽くした同士の対戦は「先制点」、そして「決定力の差」が勝負を分けた。

序盤から攻めの姿勢を見せたのは東京国際大FCだったが、東京国際大は前半のファーストチャンスを得点に結びつけた。前半4分、DF古川雅人(佐賀東高)からのロングボールをFW町田ブライト(成立学園高)がゴールエリア右側で絶妙なトラップ。「最初は中に折り返すつもりだったが、キーパーが前に出ていてゴールが空いていた」(町田)のを落ち着いて見極めると、キーパーの頭上を抜く技ありシュートで、東京国際大が早々に先制する。

さらに東京国際大は前半19分、FW進昻平(浦和ユース)のパスを受けた町田が右サイドを突破すると中央にクロス。これをMF浅利航大(水戸ユース)がヘディングで合わせて追加点とした。先制後、東京国際大FCが圧力を強める中で、貴重な2点目を挙げ2ー0で試合を折り返す。

後半2分には再び町田。エリア前で冷静に周りを見ると「自分が打つよりも確率がある気がした」とパスを選択。MF川上翔平(FC東京U-18)のシュートを引き出すと、こぼれ玉に詰めてリードを3点に広げる。この日2ゴール、1アシストのエースは9分にお役御免となった。

だがここから東京国際大FCが意地を見せる。後半18分、右に流れたFW山本大地(大津高)のクロスからFW朝倉一寿(東久留米総合高)が放ったシュートがゴールポストを強襲。その3分後にはセットプレーからDF宮下航輔(湘南ユース)が頭で狙っていくが、これは東京国際大GK井原清也(聖和学園高)がファインセーブを見せゴールとはならず。それでもついにその攻撃が身を結ぶ。後半29分、MF町田匠(大宮東高)の右からのクロスを宮下がジャンプ一番ヘディングで合わせて1点を返した。

しかし後半42分に東京国際大がダメ押しゴール。浅利のフリーキックをDF國井拓也(昌平高)が頭で折り返すと、最後は町田に代わって入ったFW石山廣燿(山形ユース)が押し込んだ。

直後、東京国際大FCは山本がキーパーと1対1の状況を作るもシュートまでは持っていけず。このまま試合は4ー1で終了。東京国際大が3大会連続5度目の優勝を飾るとともに、天皇杯本大会行きのチケットを手にした。

「4ー1とスコアが開いたが、逆に(東京国際大)FCが先制点を取っていたらわからなかった。最後のフィニッシュのところはやはりトップの方がよかったのかと思う」と東京国際大・前田秀樹監督。ゴールゲッターとして成長を続ける町田については「そういう能力がある。大事に育てていきたい」とコメントした。

これで3年連続の天皇杯出場。まず1回戦のtonan前橋(群馬県代表)戦となるが、そこを乗り越えれば次はJ1大宮アルディージャとの戦いが待っている。

「正直勝てない相手ではないと思うので、まずは1回戦を勝って次のアルディージャに挑みたい」と主将の楠本卓海(大成高)。昨年は関東大学2部で得点王を獲得、今大会でも2試合連続2得点と得点能力が開花している町田は「1年生の時も2年生の時もプロのチームとやって、自分の力の無さを痛感させられた。今年は本当にそこを変えてやるんだくらいの感覚で、自分は成長したというところを証明したい」と意気込みを語った。

石黒登(取材・文)

試合結果

東京国際大学体育会サッカー部 4-1 東京国際大学FC

2(前半)0
2(後半)1