南稜が関西の強豪・追手門撃破! 県大会Vで上がった基準、有力1年生たちも加わりさらに上を目指す【めぬまカップ】
全国の強豪が集う「第28回選抜高校女子サッカー大会『めぬまカップ』in熊谷」が26日、熊谷市の熊谷スポーツ文化公園で開幕。南稜は関西の強豪・追手門(大阪)を1-0で下した。
南稜は10番のMF四潟心絆(新3年)がボールに多く絡んでペースを作ると前半10分、右MF大場永遠(新3年)が前から寄せ、FW岡山菜月(新3年)が右足を振り抜いて先制。その後も試合を通じて球際で戦いながら、守備面でもしっかりとラインコントロールし勝利を収めた。チームとしては2か月ぶりの実践だったが、桑山秀家監督も「一生懸命やってくれた」と労った。
南稜は昨年の学校総体で3度目の決勝にして、悲願の初タイトルを獲得。チームとしての基準がひとつ上がったことはもちろん、その躍進を見て入学してきた新入生も粒ぞろいだ。昨年の全日本U-15女子サッカー選手権大会でFC十文字VENTUS U-15の一員として3試合フル出場し、8強入りに貢献したDF曾田果乃子ら、クラブチームから多くの有望な新1年生たちが加入。指揮官も「夏の選手権までにはしっかりひとつのチームになると思う。楽しみ」と期待を寄せる。
もちろん先輩を間近で見てきた新3年生たちの意識も高い。新主将のDF桑田栞は「自分たちの代でもっとさらに上に行きたいと思っている。自分たちも力があるということを証明したい」といえば、部長で攻のリーダーである岡山も「今年は絶対に全国に行きます!」と力を込める。
悲願の初優勝で上がった新基準。関東で躍進し、今度は全国の舞台へー。期待の新入生たちも加わり、南稜は「足りなかったもの」を全員で突き詰めて埋めながら、昨年以上の景色を目指す。
石黒登(取材・文)
試合結果
追手門 0-1 南稜
0(前半)1
0(後半)0