「楽しく終わらないよ」。最後までやりきった昌平が無敗で3rdチャレンジリーグ連覇を達成
埼玉県3rdチャレンジリーグが23日に行われた。まだ全日程は終了していないものの、Uno(1部)ですでに連覇を決めている昌平は最終節で浦和学院を4-0で下し、有終を飾った。
立ち上がりはサポートが少なく、攻撃がやや停滞気味だったが、ポジションチェンジなどを行いながら修正していくと、前半30分にMF横田拓海(3年)が単騎で切れ込んで先制。42分にはDF松田琉暉(3年)のクロスをMF太田成耶(3年)がヘディングで決めて追加点とした。
HT明けも昌平ペースで展開。17分にはCKからの混戦を最後はDF服部義大(3年)が押し込み3点目とした。後半は交代枠をフル活用したが、「誰が出てもレベルは落ちない。記念だからという感覚はなく、純粋に戦力としての補強」と、昌平3rdを預かる森田光哉コーチはいう。
今年は当初は1、2、3年生の純粋なCチームとして臨む予定だった中で、昨年に引き続き、コロナ禍で割を食っている3年生たちでチームを編成することを決断。その中でも「正直、我々も負けたくないので、そこでレベルの落ちる3年生だったら使わないですけど、レベルの高い3年生だったので、そこは純粋に3年生でいこうというので最後やりきってくれた」というように出る選手、出る選手が高いクオリティーを披露した。試合終了間際にはどちらも途中出場のMF濵口遥斗(3年)が前線から寄せて奪い、FW竹内壮志(3年)がダメ押しとなるゴールを奪った。
昌平は今季、インハイ、選手権でまさかの敗退。プリンスリーグ、S1リーグも優勝の可能性が消滅し、残るタイトルはこの3rdだった。そういった中で森田コーチは「楽しく終わらないよ」と選手たちに声をかけたという。その言葉に応えるように選手たちも最後まで同じ方向を向いて、この日も最後までやりきるところを追求。このチームの主将を務める服部は「何事も途中で辞めず、最後までやりきれた経験は大きかった。この経験を今後に生かしていきたい」と語った。
石黒登(取材・文)
試合結果
昌平 4-0 浦和学院
2(前半)0
2(後半)0