今季埼玉3冠の最強チーム、レジスタが6年ぶり4回目の全国へ!前回の日本一見て入団した代が今冬6個目の星を狙う

「JFA第45回全日本U-12サッカー選手権大会埼玉県大会」の最終日が14日に行われ、決勝はレジスタFCと浦和レッドダイヤモンズジュニアが対戦。3-1で勝利したレジスタが全国大会切符を手にした。レジスタは新人大会、関東少年サッカー大会に続き、今季埼玉3冠目。

両雄ともに高いテンションでスタートした中で立ち上がりからゲームが動いた。前半4分、レジスタはコーナーキックから五十嵐陵(6年)が空中戦の強さを見せヘディングでゴールし、先制した。さらに12分には蛭田活(6年)の縦パスに抜け出した三角隼人(6年)がクロスを送ると、ファーに走り込んだエース・山﨑佑太(6年)がヘディングでゴールに運び、追加点とした。

一方、浦和レッズJrも前半15分、クロスを井原桜太(6年)がヘディングで沈めてここから反撃という展開かと思われた。しかし、レジスタはその2分後、コーナーキックのこぼれ球を先制弾の五十嵐が再びヘディングで押し込み、相手に傾きかけた流れを取り戻したのが大きかった。

後半、浦和レッズJrは7分に井原が、12分には和田武士(6年)のサイドチェンジから笠間遼世(6年)が決定機を迎えたが、両方ともレジスタの守護神・伊藤陽登(6年)がファインセーブを見せてゴールは割らせず。浦和レッズJrは終盤、松坂碧生(6年)を前線へ。15分には松坂が身体の強さを生かしたキープからドリブルシュートを放ったが、これはポストに嫌われた。

そして、そのまま試合はタイムアップ。後半は相手の攻勢もあり、1本のシュートにとどまったものの、前半のリードを守り切ったレジスタが6年ぶり4回目となる全国大会出場を決めた。

6年前は全国V。現高校3年生となる世代は今季昌平高の主将を務めるDF篠田大輝や2年連続高校サッカー選手権出場を決めた堀越高のMF宇田川瑛琉、DF侑潤の双子の兄弟、FC東京U-18の守護神・彼島優、大宮アルディージャU18のエースFW山崎倫など、各地で活躍中だ。

今年はその6年前の代の活躍を見て自分たちもあの舞台へ、と強い意気込みを持ってきた代だ。今シーズンは2月の新人戦で準決勝、決勝で計12得点と抜群の強さを見せて連覇でスタートすると、6月の関東少年サッカー大会も制して埼玉2冠を達成。そして今回の3冠目となった。

また、新人戦Vで出場した4月の「JA全農杯全国小学生選抜サッカーIN関東」でも鹿島アントラーズジュニア、柏レイソルU-12といったJ下部、三菱養和SC巣鴨ジュニアといった強豪クラブを倒して関東王者に輝いており、埼玉県勢として6年ぶりの全国制覇も十分に射程圏内だ。

胸に輝く5つの星。それに憧れて入団してきた代が今冬レジスタに6個目の星をもたらすか。

石黒登(取材・文)

試合結果

浦和レッドダイヤモンズジュニア 1-3 レジスタFC
1(前半)3
0(後半)0