昌平は決定機を多く作るも決めきれず…。この敗戦から学び、「勝負強さ」に繋げていく
プリンスリーグ関東第14節(3日/昌平)。3位の昌平は3-0で前橋育英(群馬)に敗れた。
昌平にとっても約1ヶ月半ぶりの対外試合となったプリンス関東再開初戦はプレミアリーグ昇格を直接争う2位・前橋育英との大一番となったが、相手の「勝負強さ」に屈する形となった。
「やっぱり決めるところをちゃんと決めて力を発揮した前橋育英さんと、決めるべきところで決めきれずに、ちょっとしたところでゴールに向かわれてしまったというのが」と藤島崇之監督。シュート本数は前橋育英の9に対し、昌平は11と上回ったが、決めきることが出来なかった。
前半26分、相手の切り替えの速い守備からクラブ与野出身のFW守屋練太郎(3年)に決められ先制を許したが、終盤に欠けては昌平が両サイドの鋭さを生かし連続してチャンスを迎える。
前半38分、右SBの本間温士(3年)とのワンツーからMF篠田翼(2年)が決定的なシーンを作ると、41分にはMF米陀大洋(3年)のスルーパスにFW井出蓮(3年)が抜け出したが、シュートはいずれも前橋育英GK渡部堅蔵(3年)がストップ。さらに43分には左SBの篠田大輝(3年)のシュートが三度防がれ、こぼれ球に詰めた篠田翼のシュートは枠を外れてしまう。
すると後半は前橋育英のペースへ。1FC川越水上公園出身のMF根津元輝(2年)と德永涼(2年)のボランチコンビがボールを奪いショートカウンターで押し込むと、29分にオウンゴールで加点、38分にはコーナーキックから主将のDF桑子流空(3年)が決めて勝負を決定づけた。
昌平は後半15分にMF荒井悠汰(2年)を投入。28分にはU-16日本代表候補に追加招集されたDF石川穂高(1年)をピッチに送り出し、篠田大を2列目に出して終盤は再び猛攻を仕掛けたが、相手の堅守を崩せずノーゴールに終わり、再開初戦を白星で飾ることは出来なかった。
「やっぱり上に行くチームは勝負強さがある。そういうところでは僕らも学ばなければいけない。そこはもう一回地に足をつけて、しっかりと修整していければいいかなと思います」(監督)
下を向いている時間はない。次週プリンス関東第15節・矢板中央戦を戦い、2週間後からはいよいよ昌平にとっての選手権予選が始まる。この敗戦から各々が学び、勝負強さに繋げていく。
石黒登(取材・文)
試合結果
昌平 0-3 前橋育英
0(前半)1
0(後半)2