連覇狙う本庄第一が6発発進! 関東の壁超えるために「闘争心」持って埼玉を勝ち上がる

女子選手権予選3回戦。連覇を狙う本庄第一は6-0で山村学園を下し、準々決勝に進出した。

立ち上がり山村学園は5バックでスタート。「自分たちが想定していた山村とは違った形で来た」(比嘉)と4-4-2を想定していた本庄第一は攻めあぐむところもあったが、それでも前半10分、DF越もえ香(2年)のクロスをFW比嘉萌々(3年)がきっちり決めて先制に成功する。

さらにその後もセットプレーから連続得点。前半15分、コーナーキックからの混戦をDF濱田梨沙(2年)がヘディングでプッシュしてネットを揺らすと、直後の16分には再びMF眞島紗衣(2年)のコーナーキックからファーサイドで構えていた比嘉が流し込んで3-0とした。

「だいぶ相手が引いていた中で、中の選手も最初ちょっとどうしたものか、という感じだったんですけど、その中で点が入ったので、ちょっと落ち着けたのかなと思います」(川合拓郎監督)

後半も勢いのままに、5分にはFW小野望愛(3年)のクロスを比嘉がニアで合わせてハットトリックを達成。14分には眞島がコーナーキックを直接沈めると、終了間際にはアーリークロスから小野が自らのシュートの跳ね返りを粘り強く決めて6-0とし、ゴールショーを締めた。

春先と比べ「ヘディングはだいぶ後ろの方も強くなった」と川合監督。めぬまカップでは比嘉不在時のセットプレーに不安を残していたが、全体的に力強さが増した印象だ。新型コロナの影響で練習が中断、リーグ戦も消化出来ず、積み上げきれなかったところもあるというが、そこは「やりながら持ち味のサイド攻撃も出しつつ、コンビネーションの精度も上がっていけば」という。

学総では準々決勝で花咲徳栄に敗戦。その際に日野聡総監督から「『闘」というところがもっと必要だと言われた。そこから『闘争心』という言葉を常に全員が持ち続けています』とMF榊原りな(3年)主将。3年生が中心となり、この夏は「闘」をテーマに練習に取り組んできた。

昨年の選手権予選では4年ぶりとなる埼玉県制覇を果たしたが、6年ぶりの全国を狙った関東大会では16校中7校が次に進める中であと一歩の8位に泣いた。「その壁を越えられるように」(監督)、『闘争心』を持ってまずは埼玉県予選を勝ち上がり、関東大会出場2枠を掴み取る。

石黒登(取材・文)

試合結果

山村学園 0-6 本庄第一
0(前半)3
0(後半)3