<全国高等学校サッカー選手権大会 埼玉県予選会決勝トーナメント>浦和西高校 vs 浦和南高校

戸田の惣右衛門公園会場では、浦和西高校対浦和南高校、花咲徳栄高校対武蔵越生高校、国際学院高校対川越南高校の3戦が行われた。

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前日の1回戦に続き、16日(日)に行われた2回戦。戸田の惣右衛門公園会場では、浦和西高校対浦和南高校、花咲徳栄高校対武蔵越生高校、国際学院高校対川越南高校の3戦が行われた。中でも選手権での優勝経験をもつ浦和西(1回)と浦和南(3回)の浦和勢対決は注目の一戦となった。

1回戦では浦和南が山村国際高校に5ー0。浦和西が東野高校に4ー0とともに快勝しての2回戦だった。この試合も早い段階でスコアが動いた。前半13分、エリア左でボールを受けた堀田基輝が、キーパーが前がかりになっているところを冷静に判断。頭上を抜く絶妙なループシュートを決め、浦和南が先制に成功する。

その後一進一退の攻防が続くも、浦和西は前半24分にチャンスを作ると、その4分後の28分、シュートのこぼれ玉に馬場直人が反応。ヘディングで押し込み同点とする。30分以降は浦和南がパワーを生かした攻撃で襲いかかるが、浦和西も集中した守備で応戦し、1-1のまま前半は終了した。

そんな中、追加点は後半開始早々に生まれた。後半5分、浦和南のフリーキックの場面。高窪健人は右サイドでフリーの山口恵波を見逃さなかった。すぐさまクイックスタートで山口へ。山口は一度コントロールしたのちシュート、ボールはディフェンダーにあたりながらもゴールに吸い込まれた。

同点としたい浦和西は怒涛の攻撃を展開。後半8分のフリーキックはキーパーに阻まれゴールならず。11分には高窪が持ち込んでシュートを狙うが、わずかに上に外れ得点には至らない。その後も多くの時間でボールを握ったが、「フィニッシュのクオリティが低かった」と浦和西・市原雄心監督。

後半32分には右サイドの突破から最大のチャンスを迎えるも、グラウンダーのクロスは最前線で待ち構える選手の足にあと一歩あわず。最後まで攻める姿勢を見せた浦和西だったが、同点ゴールを奪うことはできないまま、浦和南が2-1で浦和勢対決を制し、3回戦進出を決めた。

浦和南は3回戦で市立浦和高校を破った浦和高校と対戦する。

尚、もう一つの注目ゲーム、花咲徳栄対武蔵越生は、1-2で武蔵越生が逆転勝ち。国際学院対川越南の一戦は、0-0で迎えた延長後半に菊池貴斗がセットプレーとフリーキックで2点をあげ、国際学院が勝利した。

3回戦では武蔵越生が昨年の選手権出場校・正智深谷高校と、国際学院が埼玉平成高校との対戦に挑む。

石黒登(取材・文)

試合結果

浦和西 1-2 浦和南

1(前半)1
0(後半)1