アルディージャは惜しくも準Vも「ポジティブな大会」に。ファナティコスが大会初優勝/浦和トレセン交流大会

「2021年度 第11回浦和トレセン交流大会」が4日、荒川総合運動公園サッカー場で行われた。

2年ぶりの開催となった同大会には、今年も東西南北の浦和トレセン、FC浦和ら12チームが参加した。予選は3チームずつ4ブロックに分かれてリーグ戦を行い、FC浦和、ファナティコス(群馬)、大宮アルディージャJr、浦和レッズJrの4チームが1位トーナメントに進んだ。

準決勝ではFC浦和とファナティコス、大宮アルディージャと浦和レッズが激突した。前者はFC浦和が前半効率良く2点を先行したものの、後半に同点に追いついたファナティコスがPK戦の末に勝利。U-12版さいたまダービーは1-0で大宮アルディージャに軍配が上がった。

決勝はファナティコスが先制するも、大宮Jrは前半11分に「本当はもうちょっと中盤のイメージ」と金川幸司監督がいう最終ラインの熊田佳斗(6年)の正確な展開から野村橙生(6年)が右足を振りぬいて同点に。さらに後半頭からは熊田をトップ下にスイッチ。すると開始直後、熊田がドリブルで持ち上がり、兼頭晴宗(6年)のリターンを左足で流し込んで逆転に成功した。

その後2失点し敗れたが、金川監督は「予選から選手が自主的にやってくれていたので、それがすごくポジティブな大会だったと思います」と、試合に勝つという部分についても自分たちから発信があったり、お互いにコーチングしあったり「内側から出てくるものがあった」と評価。最終的な個人のレベルアップというところに向け、それぞれが感じた改善点に取り組んでいく。

優勝したのはファナティコス。ショートパスを駆使しながら連動して崩していく攻撃には迫力があった。準決勝、決勝はいずれもビハインドを跳ね返す力強さも見せて大会初制覇を飾った。

石黒登(取材・文)

大会結果

優勝:ファナティコス

準優勝 大宮アルディージャJr

3位:浦和レッズJr、FC浦和

大会優秀選手賞受賞者

バディーSC:佐藤 銀仁、都 瑛地
ファナティコス:横山 慧、中田 結万
三菱養和SC巣鴨Jr:岡本 健志朗、髙橋 直樹
浦和レッドダイヤモンズJr:笠間 遼世、吉野 登馬
大宮アルディージャJr:石川 琉聖、中村 凪斗
さいたまシティノースFC:田熊 航也、川村 生吹
エクセレントフィートFC:大西 純平、布川 大河
FC浦和:篠原 正次郎、三上 航輝
浦和西TC:岩井 義樹、及木 湊斗
浦和南TC:山火 啓路、石井 綾
浦和東TC:倉田 陸、髙橋 真和芥
浦和北TC:大木 陸翔、内田 陽