関東選抜AのDF角田涼太朗（筑波大３年）はJ内定選手として圧倒的な存在感を見せた。

浦和レッズジュニアユース出身の角田は、ユース昇格を果たすことが出来ず前橋育英高に進学。同校では高校３年次に全国高校選手権で優勝し、優秀選手にも選ばれた。大学でも早くから頭角を現し、昨年10月多くのクラブの競合の末に2022年からの横浜F・マリノス入団を決めた。

今大会では第２戦の関西選抜戦、決勝の関東C・北信越選抜戦にスタメン出場。空中戦や対人で強さを発揮したほか、強みである左足のビルドアップについても「今大会特にボールを持ってからの余裕というものが自分の中でひとつあったなというのは振り返ってありました」。

またセットプレーでも脅威に。得点を挙げられなかったことは悔やんだが、「感覚としてはすごく良い感じといったらあれですけど、来るかなという感じはあった」と手応えも。決勝戦ではゴール前の混戦から角田の放ったシュートが相手のハンドを誘い、これが勝負を決める１点となった。まさに攻守においてJ内定選手として格の違いを見せつけた『デンチャレ』での２戦だった。

今年は大学サッカーラストイヤー。「去年筑波は苦しい戦いをしてしまったので、今年はまず関東リーグで結果を残すことを第一にしたい」としながら同時に「やっぱり周りとの違いというのは自分は見せつけたい」と意気込み。大学サッカーの圧倒的な存在としてJに行く構えだ。

石黒登（取材・文）