令和2年度さいたま市新人体育大会 南浦和中 vs 与野東中
「わかっていても止められない」2人。升掛壮梧と畑乙樹が逆転勝利を呼び込む
前半に関しては与野東中の「狙い通り」の形で進んだと言っていいだろう。守備時は5バック気味に守る堅陣速攻で4分、12分とスピードのある1年生FW市川裕尋が早々に2点を挙げた。
一方、南浦和中は前半攻め込みながらも中央のエリアを固められて沈黙。サイドに逃れることも考えられたが、ここで南浦和中はあえてストロングスタイルである中央突破の継続を選択する。
すると逆転劇の主役となったのが10番MF升掛壮梧と7番MF畑乙樹だ。抜群のテクニックとキープ力を誇る升掛と縦への推進力と強烈なミドルを併せ持つ畑。一貫して狙うは中央の崩し。それは相手ディフェンスも理解しているが「わかっていても止められない」(神立朋次監督)。
後半1分にゴール前の混戦を畑がキープしFW関賢人が決めて1点を返すと、同21分には升掛が仕掛けてPKを獲得。これを畑が冷静にキーパーの逆をついて右隅に突き刺した。勢いに乗る南浦和は後半アディショナルタイム、畑のシュートをキーパーが弾いたところを升掛が押し込んで終了間際に逆転に成功。2点差を跳ね返し、新人戦連覇に向けまずは県大会出場を決めた。
石黒登(取材・文)
試合結果
南浦和中 3-2 与野東中
0(前半)2
3(後半)0