令和元年度 新人大会南部支部1回戦 川口 vs 大宮光陵

粘り強い守備で“ウノゼロ”勝利。次戦は浦和南戦。中野主将「相手の良さを出させない戦い」で金星狙う

大宮光陵は前後半を通して多くの時間でボールを握られながらも持ち味の粘り強い守備でしっかりと完封。攻めては前半に訪れたワンチャンスを生かして“ウノゼロ(1−0)”勝利を飾った。

「昨日の段階から天候のところとかも話をしていて、まず前半風下を取れたら取って、我慢して我慢して、後半ワンチャンスをっていうところで、うちが勝つとしたらそういうところしかないと思ったので」と西葛誠悟監督は狙いを語る。小雪がチラつく中で行われた支部予選初戦、大宮光陵は川口に対し、序盤から押し込まれた。それでも「言っちゃえばこういう感じの試合が多い。みんな慣れているというのもあって、今日はいつもよりも声が出ていて、集中して守れたのかなと思います」とキャプテンのDF中野翼。押し込まれる状況には「慣れていた」。

なかなか攻める機会はない中で攻撃では守備からのカウンターとサイドからのクロスを意識。すると前半24分の得点はクロスからだった。MF市村斗真が左サイドで落とすと、中野のクロスは高く上がって風に乗り、やや前傾となっていたキーパーの上を抜けてゴールに収まった。

前半残り10分では指揮官から「課題の10分だぞ」とコーチングが入った。「リーグ戦とかでも最後の10分みたいなところで失点したりという場面がちょこちょこ夏なんかもあった」。「ちょっと時間帯的にも逆にあれで受けに入っちゃうと嫌だなと。ただ前半を失点0で終えられたので、そこが大きかったかなと思います」と、西葛監督は前半のラストを勝敗のキーに挙げた。

後半は川口がさらに攻撃の圧を強めたが、「自分たちは守備の時間が多い分、走らなきゃいけないっていうのは練習から意識している。(試合が終わった)いまの感じもそうなんですけど、みんなまだ走れそうだなっていうのはあった。相手がちょっと最後足が止まってきた中でそこで走り勝てたのがでかいと思います」と中野。終盤まで落ちなかった運動量で完封した。

今年の代は久々に11人が1学年に集まったという中で2年間培ってきたチームワークが武器。「この代はみんな仲が良い。同学年でできる分、絆は深いと思います」と中野は胸を張る。

2回戦は強豪・浦和南が相手。「自分たちの良さは出せなくても、相手の良さを出させない戦い方だとか、いろいろまだ考えることはあると思うので頑張りたい」と中野。西葛監督は「明日は本当に胸を借りて、会場のほとんどの人が浦和南だと思っていると思うので、逆にやりやすいかなと。思い切りやりなさいという話でやろうかなと思っています」とし、「ちょっと相手をびっくりさせたりだとか、目の色を変えさせたりできたらいいと思っています」とした。

試合結果
川口 0-1 大宮光陵