埼玉県中学校新人体育大会 準々決勝 川口西 vs 埼玉栄
令和元年度埼玉県中学校新人体育大会・準々決勝(14日、浦和駒場スタジアムほか)。互いに打ち合うシーソーゲームの様相となった埼玉栄と川口西の一戦は4ー2で埼玉栄が勝利した。
小磯弾で埼玉栄が乱打戦を制す 柔道、陸上部の応援に感謝のスライディングアピール
両軍合わせて6度ネットが揺れた乱打戦を締めたのはキャプテンMF小磯慧泰の一発だった。
リードを握りながらも後半10分にPKを決められ1点差に。16分にはDF湯浅良太がこの試合2枚目のイエローカードで退場。残り時間を10人で戦うことを強いられたが、「少し焦りはあったけど、そういう中で自分たちで声を掛け合って冷静にプレーできたと思います」と小磯。
すると後半25分、ゴール左からのMF松本浩輝のフリーキックを「何回も練習を重ねてきた」形から頭で合わせて勝負を決めた。ゴール後は右手を振り上げると、スタンドに向かって駆け出し、「今日は柔道部や陸上部が応援にきてくれていたので、それに対して「ありがとう」っていう感謝の意味と嬉しさ」を込めた「感謝」のスライディングでティフォージを沸かせた。
あと数点決められそうな場面もあり「決めたかったです」とした10番だが、「積極的に打つのは心がけていて1、2本だけじゃなくいっぱい打てばいつかは入るみたいなそういう心でやっています」といまは大きなスケールで勝負。この試合は最多5本のシュートを放った。そんな小磯に対し、滝井友和監督は「まだ足りない部分もあるが、フィジカル的な部分も上げて右も左もフィニッシュに関わっていけるようなストライカーになってほしい」と期待を口にした。
石黒登(取材・文)
試合結果
川口西 2-4 埼玉栄
1(前半)2
1(後半)2