令和元年度学校総合体育大会中学校サッカーの部2回戦 さいたま白幡 vs 草加

令和元年度学校総合体育大会中学校サッカーの部・2回戦。白幡中学校と草加中学校の一戦は、前半早々に2点を先行した白幡が後半の草加の攻撃を1点に抑えて、2ー1で勝利した。

白幡は前半11分、DF飯島望天の1本のパスに抜け出したFW岡田光瑠がドリブルで冷静にキーパーを交わして流し込んで先制。さらに25分には再び岡田が今度はDF桧垣海洋のスルーパスに反応し、エリア右の角度のないところから右足でゲットして早々に2点のリードを奪った。

しかし草加も直後に反撃。そこからわずか1分後の前半26分、ゴール前が混戦となったところをFW西野蓮が押し込み1点差に迫る。すると後半は一転、勢いに乗る草加がペースを握った。

後半は耐える展開が続いた中で白幡も後半23分、MF坂根崇斗が右足ミドルで狙っていくもこれはわずかにクロスバーの上に外れるなど決定機を生かすことはできず。結局後半はスコアボードが動くことはなかったが、前半早々の2点の貯金を生かした白幡が2ー1で粘り勝った。

土橋祐哉監督は「子供たちがよく走って、我慢した部分が最後まで続いたので1失点に収まった」と運動量の部分を評価。この夏に向けては走り込みを敢行し「結構タフになった。だいぶ走れるようになった」という。苦しい時間帯でも最後まで走り切ったことが勝利に繋がった。

 

岡田が完璧な抜け出しから2得点 「ゴールはみんなのアシストのおかげ」と感謝も忘れず

勝負を決めたのはスピードが自慢のFW岡田光瑠の前半早々の裏抜けからの2発だ。

11分に最終ラインからの縦パスに反応、冷静にキーパーを交わして先制弾をネットに流し込むと、25分には再びスルーパスに抜け出し、角度のないところから右足シュートで仕留めた。

どちらもその瞬間に「あっ、決まったな」というような完璧な抜け出し。それでも岡田は「ゴールはアシストのおかげ」と話す。「技術もないのでひたすら走るのが僕の特徴。みんながフォローしてくれて良いシュートが打てました」。スピードと献身が売りのFWは2得点に驕らず、自分の特徴を理解し、能力を最大限に発揮させてくれる仲間への感謝を忘れなかった。

石黒登(取材・文)

試合結果

さいたま白幡 2-1 草加