第1回埼玉国際サッカーフェスティバル U18女子3決 浦和レッズレディースY vs タイU-18

埼玉国際サッカーフェスティバル最終日。RHF駒場ではU-18女子の3位決定戦が行われ、浦和レッドダイヤモンズレディースユースとタイ王国女子U-18が対戦。レッズレディースユースが前半3点を奪い、3ー0で勝利した。

レッズレディースユースは前戦の十文字高校(東京)戦からメンバー5人を変更。「フレッシュなメンバー」(下山薫監督)でこの一戦に臨んだ。

序盤から攻め込んだのはレッズレディースユース。10分過ぎには早くも先制点が生まれる。前半12分、エリア手前で三浦晴香がボールを受けると「相手のサイドバックが食いついてきた」(三浦)のを見逃さず、フリーになった右サイドにスルーパス。これをこの日スタメンの大西若菜が冷静に流し込み、試合を動かす。

さらに前半24分に追加点。小嶋星良がエリア内でつぶされると、こぼれ球を拾った三浦が落ち着いて沈めて2ー0。その6分後には左サイドを持ち込んだ知久奈菜穂のパスを受けた三浦が決めてリードを3点に広げた。

前半30分で2得点、1アシストと存在感を見せた三浦。「今日は絶対に勝ちたかった。35分といういつもより短い時間の中で、早く点数を取ることを意識した」という高1MFがこの日の攻撃を牽引し、3ー0とリードした状態で前半を終える。

後半もレッズレディースユースが押し気味で試合を展開。16分にはその1分前に投入されたばかりの中学1年生FW丹野凜々香がシュート、また先制点の大西が個人技で仕掛けていくなど、攻撃の手を緩めることなく続けていく。

この前日にも試合をこなしており、終盤は連戦の疲れから攻め込まれる場面もあったが、「切り替えの早さと球際の激しさ」でカバー。ロングボールにも高橋はな、髙橋恵美理のセンターバックコンビ、GKの伊能真弥が落ち着いて対処して危ない場面は作らせない。このまま無失点で切り抜けて、大会最終戦を白星で終えた。

試合を終えて「点を取れて無失点で勝てたことはよかったが、課題も多かった試合だった」と高橋はな主将。「一つ一つのパスの精度や取られた後の切り替えの早さだったり、そういう一人一人がやらなければいけないこと、それをチームとして連動させていくところを、もっと高めていかなければいけない」と今後の課題を挙げた。

石黒登(取材・文)

試合結果

浦和レッドダイヤモンズレディースユース 3-0 タイ王国U-18

3(前半)0
0(後半)0