高円宮杯 JFA U-18 サッカーリーグ 2018 埼玉S1リーグ最終節 昌平 vs 西武台

2日、S1リーグ最終節、S2リーグの順位戦が行われ、S1リーグ最終節は1ー0で昌平高校が西武台高校を下し、大会3連覇を飾った。昌平は22日開幕のプリンスリーグ参入戦に出場する。


1位昌平と2位西武台の直接対決。前節を終え勝点2差と、最終戦はまさに天王山となった。

引き分け以上で3連覇の決まる昌平はいつも通りディフェンスラインから丁寧に繋ぎつつ、この日トップに入った伊藤雄教の速さを生かしながら左右中央から揺さぶりをかけていく。守備職人の印象の強いボランチの丸山聖陽も積極的に攻撃参加して分厚いアタックを仕掛けた。

一方、若いスカッドで臨んだ西武台も自陣でブロックを敷きつつ冷静に対応。前半20分には昌平MF渋屋航平のヘディングが枠を捉えたが、GK高橋クリスがポストに身体を当てながらしっかりとキャッチ。松井豊、飯塚瑛二のCBコンビも高い集中力を持ってゴールは割らせない。

それでも昌平は前半35分、セットプレーのこぼれ球をMF木下海斗が果敢にミドルシュートで狙っていくと、これがエリア内で相手のハンドを誘ってペナルティーキックを獲得。キッカーのMF原田虹輝は「PKはあまり緊張しない。いつも通り、落ち着いて蹴ることができました」と、最後までキーパーの動きを見ながら、冷静に飛んだ逆の右下隅に流し込んで均衡を破った。

後半に入り西武台はFW若谷拓海、FW関口崇太、MF深代陸と今年の代の主軸となってきた選手たちを次々投入。トップ下に入った若谷が前線でタメを作って攻撃を引き出すと、11分には1年生FW寺川洋人が右足で狙っていくも惜しくもゴール右に、18分にはコーナーキックの2次攻撃から関口のクロスにMF齋藤紀樹が頭で合わせたがこれも枠を捉えることはできない。

最後まで攻めの姿勢を見せた西武台だったが、昌平も全員が攻守の切り替え速く寄せて決定機は作らせず。1ー0で勝利した昌平が勝点を41まで伸ばし、リーグチャンピオンに輝いた。

3年連続の参入戦へ! 原田「しっかりとプリンスに上げて高校サッカーを終わりたい」

「やっぱり選手権に負けてモチベーションは1回下がってしまったところはあったんですけど、年間を通して自分たちが一番強かったというのを証明したかったし、ここで負けたらまた2位になってしまう。絶対に優勝するんだと確認し合いました」と主将の関根浩平は振り返る。

選手権のショックは大きく、すぐに払拭できるものではなかったが、それでも「プリンス昇格」という次の目標に向けてトレーニングではしっかりと切り替え。決勝翌週の正智深谷戦は入試などで主力を何人か欠く状況で「チームの総力」で点の取り合いを制して勝利(3ー2)。西武台戦は合計15本のシュートを浴びせるなど、年間王者にふさわしい戦いを見せた。

前期は4勝3敗2分の4位と出遅れた中でインターハイ明けの後期は9戦全勝で駆け抜けた。

これで3年連続のプリンス参入戦進出が決定。一昨年は参入決定戦でジェフ千葉U-18に延長戦の末に敗戦、昨年も決定戦で矢板中央を相手にシュート本数ではほぼ互角の展開に持ち込んだ中でセットプレーから先制点を奪われると終盤にも失点し0ー2で敗れ、悔し涙を流した。

3度目の参入戦となる関根は「自分はもう2年連続で勝てていないので本当に勝ちたい。最後は笑って終わりたいですし、その結果として後輩たちにプリンスを残せれば最高の形」とし、原田は「1年間を通して最後1位で終われたことは嬉しいこと。でもやっぱりここで終わりじゃないので、しっかりとプリンスに上げて高校サッカーを終わりたい」と意気込み。「昨年も決めるところを決めていればという展開だった。トーナメントは一発勝負。もっとシュート精度を上げていきたい」と今年こだわってきたシュートにさらに磨きをかけて大一番に臨む。

あと一歩及ばずも若谷「最後まで色は出せた」 関口は「僕たちを越えてほしい」とエール

西武台は今年の主軸を担った若谷、関口、深代の3人がピッチに立った後半、一気にペースアップしゴールに迫ったが、最後までネットを揺らすには至らず、あと一歩及ばなかった。

今年は例年と比べても前線にサイズのない中で新人戦ではこの3人が連動しながら強力なアタックを形成して準優勝。その後は思うような結果は得られなかったが、この日は後半からピッチに揃うと若谷がタメを作りながら関口や深代、スタメン出場のFW浦上颯太がパスにドリブルにスタイルを出して躍動。リーグタイトルには届かなかったものの、若谷は「悔しい結果になったんですけど、最後まで自分たちの色は出せたと思う。楽しかったです」と振り返った。

1年次からトップチームに帯同、今年はキャプテンマークを巻いた関口は「結果こそ良くなかったですけど、西武台サッカー部にいたことで得られたことは大きかった」とし、「大学でもう一度本気のサッカーをやりたい。この経験を良かったと言えるように大学サッカーでさらに上に行きたい」と、高校サッカーで果たすことのできなかった全国の夢は大学で叶える構え。

来年を担う後輩たちには「もう今日から本気になってやらないと僕たちと同じようになってしまう。もう悪い見本でもいいので、僕たちの上を越していってほしい」とエールを送った。

試合結果

昌平 1-0 西武台
1(前半)0
0(後半)0

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