第42回全日本U-12サッカー選手権 埼玉県大会決勝 大宮アルディージャJr vs 江南南

全日本U-12サッカー選手権 埼玉県大会決勝(18日/埼玉スタジアム第2)。大宮アルディージャジュニアの連覇か、江南南サッカー少年団(A)のリベンジか。昨年と同一カードとなった一戦は江南南が1ー0で昨年の雪辱を果たし、11年ぶり7回目となる全国大会出場を決めた。

先に仕掛けたのは江南南。後方からパスを繋いで試合を作る大宮に対し、前線から積極的にプレスをかけていくと、前半2分に相手守備の乱れから上西遥喜がゴール前で決定機。シュートはポストを叩いたが、その後も相手最終ラインに素早く寄せて攻守で考える時間を与えない。

徐々にペースを掴むと、10分以降は松本遥翔や上西が連続してチャンスを迎える。すると試合が動いたのは前半16分だった。左サイドを仕掛けた寺山隼人のクロスのこぼれ球に反応した君島光が滑り込みながら泥臭く奪って先制。そのまま前半は江南南の1点リードで折り返した。

後半も江南南は上西、君島がしっかりとハードワークして寄せて相手の後方からの組み立てを許さない。後半13分には君島が前線から限定して松本がパスカットからシュート、15分には上西が抜け出して決定機を迎えるなど、守備からの切り替え早い攻撃で相手を押し込んでいく。

大宮は相手のプレスに手を焼き、縦に速い展開が増えていくが、敵陣での精度を欠いてなかなかチャンスに繋げるまでは至らない。それでも後半アディショナルタイムに決定機。菊浪涼生が自陣でボールを奪うと、中央で受けた河合季輝が左サイドに展開。中松陽太のクロスに起点となった菊浪が詰めたが、シュートは枠を捉えられず直後に試合終了のホイッスルが鳴った。

前線からの守備が嵌った江南南が大宮にリベンジを果たし11年ぶりの栄冠に輝いた。江南南は原口元気を擁した2003年以来となる全国Vを目指し、鹿児島で開催される全国大会に挑む。

石黒登(取材・文)

試合結果

大宮アルディージャジュニア 0-1 江南南サッカー少年団(A)

0(前半)1
0(後半)0

大会結果

第1位 江南南サッカー少年団(A)
第2位 大宮アルディージャジュニア
第3位 ダイナモ川越東FC(A)
第3位 レジスタFC(A)
※第1位のチームは、JFA第42回サッカー選手権大会に埼玉県代表として出場。