平成28年度埼玉県高校サッカー新人大会 大宮南 vs 越谷西

4日(土)に開幕した新人大会・県大会1回戦。昌平高校対浦和東高校に続き、昌平高校グラウンドではもう1試合が行われ、越谷西高校が選手権予選ベスト8の大宮南高校を2ー1で下して準々決勝行きを決めた。

試合は思わぬ形で動き出した。前半12分、コーナーキックからのオウンゴールで大宮南が先制する。「今日はラインもバラバラで、ディフェンス陣が少しばたついてしまった」と越谷西・宮崎太一主将。古平智彦監督も「逃げているような場面が多かった」と振り返る。

それでも越谷西は前半21分に、北賢也のアシストから9番の高橋忠之が決めて試合を振り出しに戻した。

後半も一進一退の展開が続くが、越谷西は19分に逆転弾。同点ゴールの高橋が左サイドからクロスを入れると、それを受けた小林智哉が連続の切り返しでディフェンダーを剥がして、右足で落ちついて突き刺した。

大宮南も11番佐藤玲於のドリブル突破や、田中駿介のロングスローなどから反撃を試みるが、越谷西は「全員で声を掛け合って修正できた」という宮崎主将を中心とした守備ブロックの下、後半は無失点で抑えきり、2ー1の逆転でベスト8進出を果たした。

「勝ったことは良かったが、内容的にはやりたいこと、今までやってきたことがほとんど出なかった」と古平監督。「やはり経験が浅いチームなのでまだまだ。この辺は前半の中で自分たちから変えられるように持っていかないと本当に上には行けない」と総括した。

石黒登(取材・文)

試合結果

大宮南 1-2 越谷西

1(前半)1
0(後半)1